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ヨープーは、美しい容姿から「動く宝石」と呼ばれているヨークシャー・テリアと、日本では常にトップクラスの人気があるトイ・プードルのミックス犬です。
両親がともに人気のある犬種であるため、ヨープーは関心を集めているミックス犬の一種です。
今回は、ヨープーを飼いたいと思っている方やヨープーを詳しく知りたい方のために、ヨープーの性格やかかりやすい病気などの特徴について詳しくご紹介します。
なお、同じトイプードルのミックス犬について知りたい方は【ペキプーはなぜ人気?性格やかかりやすい病気などの特徴】もご確認ください。

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ヨープーとは?

ヨークシャー・テリアとトイ・プードルのミックス犬を「ヨープー」と呼びます。
ミックス犬は、上手くブリーディングさえできれば、双方の良いところが混ざり合う犬種です。
他にも、お互いのデメリットを中和することができるともいわれていますが、性格などの個体差が大きい特徴もあります。
体格
ヨープーの平均体重は3kg〜4kg、平均体高が25cm〜29cmです。
トイ・プードル寄りのヨープーであれば、四肢が細くなる傾向にあるためスラッした容姿になります。
また、親であるヨークシャー・テリアは身体が小さい犬種といわれている一方で、サイズに個体差がでやすいのが特徴です。
そのため、ヨープは平均体重よりも遥かに大きくなることがあります。
見た目
ヨープーは、垂れ耳のトイ・プードル、立ち耳のヨークシャー・テリアといった、全く違う耳の特徴をもった犬種の子どもです。
そのため、ヨープーの耳は垂れ耳・立ち耳どちらになるかはお楽しみです。
さらに、半垂れ耳という耳の先端から半分が垂れた耳になる場合もあります。
ヨープーの被毛に関しては、ヨークシャー・テリアのようなストレートが多いといわれていますが、トイ・プードルのカールした被毛のヨープーもいます。
被毛の色は、トイ・プードルのようなレッドやアプリコットなどの単色から、シルバーやブラックが混ざったヨークシャー・テリア似の毛色などバリエーション豊かです。
また、ヨークシャー・テリアのように成長に伴い、被毛の色が変わるヨープもいます。
平均寿命
ヨープーの平均寿命は、11歳から15歳です。
トイ・プードルとヨークシャー・テリアは、他の犬種と比べると平均寿命が比較的長いのが特徴ですが、食事やケア、定期的な健康診断など基本的な健康管理が大切です。
ヨープーの性格

個体差がありますが、ヨープーの親であるヨークシャー・テリアは忠誠心が強い犬種で、トイ・プードルは甘えん坊な性格が多い犬種です。
それらの性格が相乗効果を起こして、ヨープーは甘えん坊な性格になりやすいのが特徴ですが、しつけの一環として過度に甘やかすことなく、愛情をかけながらもメリハリをつけてコミュニケーションを取ることが大切です。
過度な甘やかしは、要求吠えや上下関係を乱す原因となり、自分の要求が通らないとストレスを感じるようになってしまう恐れもあります。
ストレスは、さまざまな病気の原因となるため、愛犬の健康のためにも適切なコミュニケーションを心がけましょう。
なお、犬のしつけに関する情報は【しつけカテゴリー】をご確認ください。

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ヨープーがかかりやすい病気

ヨープーは、寿命が長い犬種同士のミックス犬ではありますが、「寿命が長い=病気をしない」というわけではありません。
そのため、両親がかかりやすい病気や、ミックス犬がかかりやすい病気に注意が必要です。
ヨープーがどのような病気になりやすいのかを知ることで、予防や早期発見が可能な病気もありますので、ヨープーの飼い主さんであれば覚えておきましょう。
なお、犬の病気について詳しく知りたい方は、【犬の病気カテゴリー記事一覧】をご確認ください。
それぞれの犬種がかかりやすい病気
ヨープーは、ヨークシャー・テリアがかかりやすい先天性の病気や、細い四肢が特徴のトイ・プードルが発症しやすい病気になるケースがあります。
そのため、ヨープーだけでなく親の犬種がかかりやすい病気を知っておくと良いでしょう。
<ヨークシャー・テリアがかかりやすい病気>
- 門脈体静脈短絡
- 膝蓋骨脱臼
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 気管虚脱
- 大腿骨頭無菌性壊死
- 尿石症
- 水頭症
- 急性膵炎
<トイ・プードルがかかりやすい病気>
- 骨折
- 膝蓋骨脱臼
- マラセチア皮膚炎
- 脂漏症
- 白内障
- 外耳炎
トイ・プードルのかかりやすい病気の詳細については、【トイ・プードルについてトイプー専門家が詳しく解説!】をご確認ください。
ここでは、ヨープーがかかりやすい病気について一部ご紹介させていただきます。
門脈体静脈短絡
門脈体静脈短絡は、先天性(生まれつき発症)と、後天性(成長した後に発症)がある病気ですが、ヨークシャー・テリアは先天性の門脈体静脈短絡を発症しやすいといわれている犬種です。
本来、消化管で吸収された栄養分や毒素は、肝臓に運び無毒化する必要があり、肝臓に運ぶための血管を門脈と呼びます。
先天の門脈体静脈短絡は、門脈以外にもシャントと呼ばれる血管ができ、毒素が肝臓で無毒化される前に身体全身に流れてしまうため、多くの症状を引き起こす病気です。
そのため、発育に問題が出て成長不良を引き起こしたり、食後に発作や嘔吐などの症状がみられます。
治療方法は大きく分けて2種類あり、薬や食事で症状の緩和をする内科的治療と、手術を行い根本的原因を取り除く外科的治療です。
膝蓋骨脱臼
膝にある三角形の骨が膝蓋骨であり、その骨が正常な位置からずれてしまう現象を膝蓋骨脱臼(パテラ)といいます。
膝蓋骨が正常な位置に骨がないため、膝の関節に力が入らなくなってしまいます。
そのため、歩くのに支障が出ることが多く、愛犬の歩く姿に違和感を感じることでしょう。
発症時に鳴き声をあげたり、足をかばうようにスキップして歩くなどの初期症状を見逃さないことが重要です。
少しでも愛犬の歩いている様子がおかしいと感じた時には、獣医師に相談しましょう。
ミックス犬がかかりやすい病気
ヨープーに限らず、ミックス犬がかかりやすい病気があります。
また、ミックス犬の特徴によって、発症しやすい病気を絞り込むことが可能です。
ヨープーは、垂れた耳やもこもことした被毛が特徴的ですので、それらに関する病気を紹介します。
外耳炎
犬の耳は、複雑な構造になっているため蒸れやすい部位です。
合わせて、トイ・プードルが親であるミックス犬は垂れ耳になる傾向にあるため、外耳炎などの耳に関する健康トラブルを起こしやすくなります。
外耳炎とは、何かしらの理由によって耳の中で炎症を起こしてしまう病気です。
耳の内側に炎症が起こっていたり、嫌な匂いがするなどの症状を引き起こします。
そのため、定期的な耳掃除が必要になりますが、間違った方法での耳掃除や耳掃除のしすぎは、病気になってしまう恐れがあります。
そのため、耳掃除に自信がなかったり慣れていない方は、動物病院で耳掃除をしてもらうと安心です。
皮膚に関する疾患
ヨープーなど毛の量が多いミックス犬は、皮膚に関する病気にかかりやすい犬種です。
また、トイ・プードルは皮脂が比較的多いため、ヨープーもその特徴を引き継ぐ可能性があります。
皮膚の健康を保つためにも、毎日散歩の後にブラッシングをするなど、お手入れを習慣化しましょう。
また、ブラッシングの際に合わせて皮膚の状態を確認し、赤みやベタつきなどがないかを確認してください。
皮膚に異常が見られる時には、免疫力が低下している場合もあるため、常に免疫力を高く保つことも効果的です。
まとめ

ヨープーは、甘えん坊な性格や愛らしい姿など、多くの魅力を持つミックス犬です。
他の犬種と比べて平均寿命が長いことも、飼い主さんとしては非常に嬉しいですよね。
また、ヨープーが健康で長生きするためには健康管理が大切です。
食事をはじめとする、定期的なケアや怪我をしないような環境作りなど、飼い主さんにできることはたくさんあります。
なお、ヨープーの健康に欠かせない食事管理については、【犬の食事カテゴリー記事一覧】をご確認ください。

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うちのトイプー記事作成担当。犬の管理栄養士、犬の管理栄養士アドバンス、ドックトレーニングアドバイザー、ドックヘルスアドバイザー、愛玩動物救命士、愛玩動物介護士、ペットロスケアマネージャー、犬猫行動アナリストなどのペット関連資格を保有。愛犬との出会いをきっかけに「人と犬の生活をより良くするための力になりたい」という思いが強まり、犬の栄養学記事を主に執筆する。メスのチワワ×ミニチュアダックスフントのミックス犬2頭と共に暮らす。
Petime.Plus公式HP:https://petime-plus.com/

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。