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【ドッグトレーナー監修】犬の食ふんはいつまで続く?やめさせる5つの対策法

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愛犬が自分や他の犬のウンチを食べてしまう「食ふん」。

やめさせたいと思って叱っても、やめるどころか急いでウンチを食べるようになってしまうこともありますよね。

「こんなことするのはうちの子だけでは」と、やめさせ方が分からず一人で悩んでいませんか?

この記事では犬が食ふんをする理由とやめさせる方法、食ふんはいつまで続くのかについて解説します。

愛犬と飼い主さんに合ったやめさせ方を、ぜひ取り入れてみてください。

なお、そのほかの犬のしつけについては【しつけカテゴリー】をご確認ください。

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犬が食ふんをする理由は主に4つ

多くの飼い主さんがやめさせたいと考える食ふんですが、動物界では決して珍しいことではありません。

野生動物は自分たちの痕跡を消すためにウンチを食べ、天敵から身を守ろうとします

オオカミは、群れを守るために食ふんをします。

オオカミのふんには寄生虫の卵が含まれているため、通常巣穴の外でウンチをします。

病気やケガで巣の外でウンチができないオオカミがいる場合、なんと健康なオオカミがそれを食べ、巣穴の外でウンチをします。

寄生虫の卵は孵化するまで数日かかるため、食ふんすることで群れを寄生虫の感染から守っているのですね。

オオカミの子孫である犬がウンチを食べるのも、遺伝子に刻まれた本能的な行動といえます。

どのようにやめさせるかを見ていく前に、犬が食ふんをする原因はいくつか考えられるので、それぞれ順に見ていきましょう。

食ふんをする理由 ①空腹や消化不良 ②構ってほしい ③ストレス ④寄生虫

空腹や消化不良

フードを食べ終わったあとも、いつもお皿をなめまわしていませんか?

それはフードが足りていないサインです。

フードの量が少ないと、お腹を空かせて食ふんすることがあります。

与えているフードが合っていなかったり、何らかのストレスが犬にかかっていたりするとフードが上手く消化されず、フードのにおいが残ったウンチを食べ物だと思い込んで食べてしまうケースもあります。

また、フードの量が多すぎる場合も未消化のままウンチとして排出されてしまい、同様の現象が起きてしまいます。

飼い主さんに構ってほしい

犬が食ふんしている場面を目撃すると驚いてつい大声を出してしまったり、やめさせようと騒いでしまったりするものではないでしょうか。

しかし、やめさせようと取ったその行動は、犬からすると飼い主さんが喜んでいるように見え、やめさせるどころか注意を引くために食ふんがエスカレートしてしまう可能性があります。 

退屈しのぎ、ストレス発散

留守番やケージ、サークル内で過ごす時間が長い犬はストレスや孤独を感じ、食ふんをする傾向が高くなるといわれています。

ペットショップのショーケースの中で食ふんしている子を見かけるのも、寝床とトイレが近い狭い空間にずっといるため、ウンチを食べて寝床をキレイに保とうしているからです。

散歩の時間や運動量が足らずに犬が運動不足に陥っている場合も、ストレス発散や退屈しのぎのために食ふんしている可能性があり、習慣化するとやめさせにくくになっていきます。 

病気、寄生虫

犬の腸内に寄生虫が生息していると、栄養分が寄生虫に吸収されてしまい、空腹を感じて食ふんすることがあります。

寄生虫に感染している場合の症状としては、下痢や嘔吐、体重の減少などが挙げられます。外からは感染しているか分かりにくいこともあるので、疑わしい場合はすぐに動物病院へ連れて行き、糞便検査を行ってください。

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犬の食ふんをやめさせる5つの対策法

犬が食ふんする原因は複数あることが分かりました。

では、やめさせるには具体的にどのような対策が有効なのでしょうか。

ウンチをすぐに片付ける

食ふんをやめさせるには、ウンチをしたらすぐに片付け、そもそも犬がウンチを食べられない状況を作ってしまうことです。

成犬になれば、朝起きてすぐやご飯のあとなど、ウンチをするタイミングも分かるようになってきます。

オモチャやおやつで気を引いた隙にサッとウンチを片付け、犬が食ふんしてしまった場合も騒がずにすぐに片付けることが、食ふんをやめさせることにつながります。

食事の見直し

愛犬にいつも与えているフードを見直すことが、食ふんをやめさせることにつながる場合があります。

フードの量が少なかったり逆に多すぎたりした場合、空腹や消化不良から食ふんしてしまうことがあるからです。

愛犬の体重に対し、1日に与えているフードの量は適正か、今一度フードのパッケージに記載の給餌量を確認してみてください。

ただし、給餌量はあくまでも目安なので、愛犬の食事量や体重が適正か不安な場合は一度獣医さんに診てもらうといいでしょう。

フードが愛犬の体質に合っていない場合も消化不良を起こし、足りない栄養を補おうとすることが食ふんにつながることがあります。

やめさせるには、フードを変えてみるのも手です。フードが合っていないときの代表的な症状としては、以下が挙げられます。

・吐き戻し ・下痢 ・かゆみやフケなどの皮膚トラブル

適度な運動

ストレスや孤独感、運動不足による退屈しのぎで食ふんをしている場合、一緒に過ごす時間や散歩したり遊んだりする時間を増やすことが結果として食ふんをやめさせることにつながることがあります。

留守番させなければいけないときは、出かける前に散歩に行きウンチを済ませておいたり、オモチャで遊んだりしてエネルギーを発散させてあげてください

では、愛犬の理想の散歩時間とはどれくらいでしょうか。

適度な運動量は犬種や体のサイズ、犬の年齢によっても異なります。

「小型犬に散歩は必要ない」と考えている飼い主さんもいますが、ストレス解消や犬の社会化のためにも散歩は必要です。

小型犬の散歩距離の目安は1回につき約1~2km、1日に2回行けるといいでしょう。

中型犬の場合も同じく1日に2回、1回につき約2kmの散歩が好ましいです。大型犬も1日に2回、約2~4kmの距離を散歩するのがオススメです。

ただし、犬種や個体差によって適切な運動量は異なりますので、愛犬の様子をみながら調整してあげてください

過度な運動も犬のストレス要因になります。

ウンチを失敗しても叱らない

犬は学習能力の高い生き物ですが、犬がトイレ以外の場所でウンチやおしっこをしたときに叱るのは逆効果です。

飼い主さんはトイレ以外の場所で粗相をしたことを怒っているつもりでも、犬は「ウンチしたこと自体を怒られている」「ウンチをするのは悪いことだ」と学習します。

そして、ウンチを我慢したり、食べて隠したりするようになるのです。食ふんをやめさせるためにも、失敗しても犬を叱ったり騒いだりせず、静かにウンチを片付けるようにしてください。

食ふん防止アイテムの使用

苦み成分のある市販の食ふん防止スプレーをウンチに塗布し、「ウンチは美味しくないもの」と犬に認識させ、食ふんをやめさせる方法です。

ただし、食ふん防止アイテムによって下痢をしてしまう子もいますので、その際はすぐに使用を中止しましょう。

また、食ふん防止アイテムに頼る前に愛犬をよく観察し、本記事で紹介した食ふんの原因に当てはまりそうなものはないか考えてみてください。

なぜなら、ストレスや食事、飼い主さんのしつけが原因の場合、食ふん防止アイテムでやめさせることができたとしても、根本の原因が取り除かれていないので効果は一時的なものに過ぎないからです。

犬の食ふんはいつまで続く?

犬の食ふんをやめさせる方法が分かったところで、食ふんはいつから始まり、いつまで続くのでしょうか?

出産したばかりの母犬は、巣をキレイに保つために子犬のウンチを食べます

子犬も生後3週間は母犬のマネをし、ウンチを食べて巣を掃除しようとします。

ほとんどの場合、子犬が生後9か月になる頃にはこの食ふん行動は見られなくなりますが、成犬になっても子犬の頃のクセで食ふんを続ける子もいます。

成犬の食ふんをやめさせるのには時間がかかるため、できれば子犬のうちにやめさせて、習慣化させないことが大切です。

多頭飼いしている家庭の場合、母犬が子犬のウンチを食べるのは自然なことですが、それ以外の場合はやめさせた方がいいでしょう。

※参照:『Why Dogs Eat Poop and How to Stop It』(https://windermerevetservices.com/2021/03/22/why-do-dogs-eat-poop/

まとめ文

本記事では、犬の食ふんをやめさせる以下5つの方法を紹介しました。

  • ウンチをすぐに片付ける
  • 食事の見直し
  • 適度な運動
  • ウンチを失敗しても叱らない
  • 食ふん防止アイテムの使用

犬の食ふんは珍しいことではありませんが、見た目もよくないですし、愛犬の口がウンチ臭くなってしまうので飼い主さんとしてはやめさせたいところですよね。

食ふんをする原因は様々で、すぐにやめさせるのは難しいかもしれませんが、当てはまりそうな原因があれば本記事で紹介したやめさせ方をぜひ試してみてください。

犬が病気にかかっている、あるいはフードが足りていない、合っていない可能性もあるので、「食ふんをやめさせられない」と一人で悩まず、疑わしい場合は獣医さんなどの専門家に相談するようにしましょう。

なお、そのほかの犬のしつけについては【しつけカテゴリー】をご確認ください。

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監修者:望月 紗貴

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。

公式HP:https://true-dog-lover.com/

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