- トイプードル
- 犬のケア方法
- うちのトイプーSOS
トイプードルが老犬になり、散歩時間や食事管理などが成犬の時と同じままで良いか、悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
トイプードルが老犬になったからといって、急に散歩時間を減らしたりなくすことは、筋力低下やストレスの原因となる恐れがあります。
また食事管理に関しても、トイプードルがかかりやすい病気だけでなく、老犬がかかりやすい健康トラブルにも配慮した食事管理が大切です。
今回は、老犬になったトイプードルの食事・健康管理に悩んでいる飼い主さんのために、トイプードル老犬の散歩時間や健康管理で大切なことなどを、詳しくご紹介します。
なお、うちのトイプーではトイプードルについて詳しくご紹介しておりますので、興味がある方は【トイプードルカテゴリー】もご確認ください。

トイプードル老犬は何歳から?

個体差はありますが、一般的にトイプードルは7〜9歳から老犬期に入ると言われています。
しかし、食生活や生活環境などによっては、7歳でも老化の進みが早かったり、10歳であっても健康なトイプードルもいるため、7歳になったからといって全てのトイプードルが老犬になるというわけではありません。
トイプードルが何歳から老犬と判断するかは、トイプードルの運動量の低下度合いや被毛など様々な健康状態の変化を注意深く観察して判断してください。
【トイプードルが老犬になった時に見られる行動】
歩く速度が遅くなった・ご飯の食いつきが悪くなった・睡眠時間が増えた・毛の艶が悪くなった・排泄を失敗するようになった・粗相の回数が増えた・呼びかけに対する反応が鈍くなった・動作が遅くなった・散歩に行きたがらない など
トイプードルに上記のような行動が見られた場合は、トイプードルが老犬期に入っているのかもしれません。
また、老化ではなく何かしらの病気の症状である可能性も考えられますので、トイプードルの様子に違和感を感じた時は獣医師に相談してください。
トイプードル老犬の散歩時間

重篤な病気を患っていたり、怪我をしている、獣医師から散歩を禁止されているなどない限りは、トイプードルが老犬になっても散歩はしてあげましょう。
成犬の健康なトイプードルであれば、1日2回各15分から30分程度の散歩時間が理想とされていますが、トイプードル老犬の場合は1回の散歩時間を10分程度とし、1回から3回に分けて散歩するなど工夫をしましょう。
また、筋力の低下や元気のないトイプードル老犬は無理に歩かせずに、ペットカートなどを使用して散歩時間を取るようにしましょう。
トイプードルに限らず、犬にとって室外に出ることは精神面の健康には必須です。
【トイプードル老犬の散歩で注意するポイント】
・愛犬の歩く速度に合わせる ・散歩中に立ち止まった時は無理に歩かせない ・足元の不安定な場所は散歩のルートに入れない ・急激な温度の変化がないようにする ・夏は気温の高い時間帯に散歩しない ・冬は暖かい時間帯に散歩をする ・散歩前に身体のマッサージをしてあげる
トイプードル老犬は、成犬時に比べて筋力や体力が低下しているケースがほとんどです。
そのため、必ず愛犬のペースに合わせて散歩をし、立ち止まって動かないようであれば抱っこして帰るなど、無理をさせないようにしましょう。
また、急激な温度変化は心臓へ負担がかかるため、散歩前に玄関などで温度に慣らすなどの対策を行ってください。
普段動かない時間が多いトイプードル老犬の散歩をする前には、いきなり動かさせるのではなく、優しく身体をほぐすマッサージをしてから散歩に行くなど、身体への負担を出来る限り抑える工夫してあげましょう。
トイプードル老犬に散歩をさせるメリット
トイプードル老犬に限らず、犬の散歩にはさまざまなメリットがあります。
特に老犬になると、1日の活動時間が減りさまざまな健康トラブルのリスクが高くなりますので、散歩時間を利用して楽しく健康管理を行いましょう。
【トイプードル老犬に散歩をさせるメリット】
・筋力低下の防止 ・肥満の予防 ・関節に関する健康トラブルの予防 ・認知症予防 ・精神面の健康維持
老犬になると、寝る時間が増えるため筋力の低下や肥満などに注意が必要です。また筋力の低下に伴い、関節をサポートしていた筋肉も低下すると、関節炎などを引き起こす恐れがあります。
さらに運動量が減り、肥満になってしまうと骨や関節にかかる負担も大きくなり、さまざまな健康トラブルを発症するかもしれません。
さまざまな健康トラブルを予防するためにも、無理のない範囲で散歩させてあげるようにしてください。
なお、老犬トイプードルが自ら歩くことが出来なくても、外に出て風を感じたり匂いを嗅ぐことで、脳に刺激を与えて認知症の予防やストレス発散の効果が期待できます。
老犬のトイプードルが健康に長生きできるように、健康状態に合わせた散歩時間を取るようにしましょう。
なお、トイプードルのストレスサインについて詳しく知りたい方は【トイプードルのストレス対策方法】をご確認ください。

老犬になったトイプードルの健康管理で大切なこと

愛犬のトイプードルが老犬になると、今まで以上に健康管理に注意が必要です。
そこで、老犬になったトイプードルの健康管理で大切なことについて、詳しくご紹介します。
トイプードルがかかりやすい病気に配慮した食事に切り替える
食事は、健康管理において非常に重要な割合を補っています。
そのため、加齢の影響で身体が弱り、病気を発症しないように、より一層食事には気をつかうようにしましょう。
特にトイプードルがかかりやすいと言われている病気には、注意が必要です。
なお、トイプードルがかかりやすい病気を詳しく知りたい飼い主さんは【犬の病気カテゴリー】もご確認ください。
【トイプードルがかかりすい病気】
骨折 膝蓋骨脱臼 脂漏症 マラセチア皮膚炎 流涙症など
トイプードルが老犬になった場合は、さまざま病気に注意する必要がありますが、特に上記で紹介したトイプードルがかかりやすい病気に配慮した食事に切り替えるようにしてください。
骨折や膝蓋骨脱臼を予防するためには、トイプードルの関節を健康な状態を維持する「グルコサミン」や「コンドロイチン」などが含まれた食事を与えましょう。
また、脂漏症やマラセチア皮膚炎などの皮膚に関するトラブルを予防するため、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を含む食事や、免疫力を高める食事を与えてください。
その他に、流涙症(涙やけ)に配慮するには、添加物が含まれていないドッグフードを与えたり、消化吸収性に優れた肉や魚(動物性たんぱく質)を主原料とする食事を与えてあげましょう。
なお、アレルゲン物質が含まれていない食事や、愛犬に合った原材料の食事を与えることも大切です。
そして、トイプードルがかかりやすい病気に配慮したドッグフードが「うちのトイプー」です。
愛犬のトイプードルが老犬になって、徹底した食事管理を行いたい飼い主さんは、500円で「うちのトイプー」をお試しできるweb限定モニターがありますので、是非とも1度お試しください。

散歩時間は愛犬の様子をみながら見極める
老犬になったトイプードルであっても、愛犬の健康状態など注意深く観察し、体調に合わせて散歩時間を調整するようにしましょう。
トイプードル老犬は、成犬のトイプードルと同じ散歩時間を取ってしまうと、四肢などに負担がかかり過ぎてしまい、逆に健康トラブルを引き起こす原因になる恐れがあります。
しかし、四肢などに負担をかけないようにするために極端に散歩時間を減らすと、ストレスの原因になったり、外部からの刺激が減ることで認知症の発症リスクを高めてしまう可能性もあるので注意が必要。
愛犬の体調に合わせた散歩時間を取ることで、適度な運動により筋力低下を予防したり、日光を浴びることでビタミンDが体内で作られ、骨の健康維持にも効果が期待できます。
そのため、1回の散歩時間を少なくする代わりに散歩の回数を増やしたり、ペットカートを使った散歩時間を作るなど、愛犬の様子をみながら見極めてあげましょう。
トリミングやカットは老犬の体調次第で無理させない
トリミングやカットは、健康を維持するためにも老犬トイプードルに必要です。
しかし、老犬トイプードルの体調が悪い場合は、無理にしないように注意しましょう。
トリミングやカットは、長い時間立ったり座っている必要があるため、老犬トイプードルの身体に負担がかかってしまいます。
そのため、老犬の体調が良くない場合は絶対に無理をさせないでください。
老犬の生活スペースは滑りにくい素材を使用する
老犬・成犬問わずトイプードルは、脱臼や骨折などの骨に関するトラブルが他の犬種に比べて多いのが特徴です。
そのため、老犬トイプードルが生活するスペースは滑りにくくなる対策を行いましょう。
老犬トイプードルの生活スペースを滑りにくくする方法として、床材を滑りにくい素材に変更したり、滑り止めのマット・シートなどを敷くなど、さまざまな方法があります。
滑り止めマットであれば簡単に設置可能で、万が一転倒した場合の衝撃も抑えてくれたり、トイレを失敗した時も簡単にお手入れが可能です。
老犬のトイプードルが健康で長生きできるように

今回は、老犬になったトイプードルの食事・健康管理に悩んでいる飼い主さんのために、トイプードル老犬の散歩時間や健康管理で大切なことなどについてご紹介しました。
成犬の時には注意する必要がなかったことでも、老犬になると注意する必要があるため、より意識をして愛犬の健康管理を行なってください。
特に食事管理は、愛犬の健康を作るために最も大切です。
トイ・プードルに特化した「うちのトイプー」やトイプードルがかかりやすい病気に配慮した食事を与えてください。
その他、うちのトイプーでは犬の食事について幅広くご紹介しておりますので、興味がある方は【犬の食事カテゴリー】もご確認ください。


うちのトイプー記事作成担当。犬の管理栄養士、犬の管理栄養士アドバンス、ドックトレーニングアドバイザー、ドックヘルスアドバイザー、愛玩動物救命士、愛玩動物介護士、ペットロスケアマネージャー、犬猫行動アナリストなどのペット関連資格を保有。愛犬との出会いをきっかけに「人と犬の生活をより良くするための力になりたい」という思いが強まり、犬の栄養学記事を主に執筆する。メスのチワワ×ミニチュアダックスフントのミックス犬2頭と共に暮らす。
Petime.Plus公式HP:https://petime-plus.com/

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。