- 犬の食事
- トイプードル
様々なサイトのランキングで常にトップクラスの人気を誇るトイ・プードルですが、気をつけたい病気や性格など詳しいことをご存じでしょうか?
今回は、トイ・プードルを飼いたいと思っている方、トイ・プードルの詳しい情報を知りたい方のために、トイ・プードルの特徴や性格、気をつけたい病気、飼い方やしつけ方法について詳しくご紹介します。
なお、トイ・プードルの食事管理に興味がある方は、【トイプードル用ドッグフードはどう選ぶ?必要栄養素など】もご確認ください。

<トイ・プードルの健康維持におすすめ!「うちのトイプー」500円モニター実施中>
トイ・プードルの基本情報

トイ・プードルは見た目の可愛さだけでなく、性格や特徴、飼いやすさも人気の理由です。
原産国 フランス
英語表記 Toy Poodle
サイズ 超小型犬
体高 〜28cm
体重 〜4kg(個体差あり)
トイ・プードルの特徴
トイ・プードルの被毛は他犬種と比較して抜けにくく、犬特有の独特な体臭が少ないのも特徴です。平均体重が3〜4㎏前後と小さいので、初めて犬を飼う方にとっても飼いやすい犬種です。
トイ・プードルの平均寿命は14〜17歳と犬の中でも長く、適度な運動やバランスの良い食事などで健康管理をすれば、平均寿命を上回ることもあります。
また、トイ・プードルは毛色の種類が10種類以上と多いだけでなく、他の犬種と比較すると被毛が伸びやすいため、さまざまなカットスタイルを楽しむことができます。
トイ・プードルの性格
個体差がありますが、穏やかで人に懐きやすい性格のトイ・プードルが多いです。
そのため、小さな子どもがいるご家庭でも安心して飼うことができ、家族全員と仲良くなってくれるでしょう。
その他の情報
純粋犬種の犬籍登録や血統書の発行などを行っているJKC(ジャパンケネルクラブ)では、トイ・プードルの理想体高を25cmとしており、24cmを超えることを基準にしています。
その他、被毛の色を単色のブラウン、ブラック、ホワイト、グレー、またはフォーンと指定しています。
※参考 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ公式サイト,9G:愛玩犬 プードル – POODLE(2020/12/21更新),https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/1958

<トイ・プードルの健康維持におすすめ!「うちのトイプー」500円モニター実施中>
トイ・プードルが気をつけたい病気

トイ・プードルの細くスラッとした四肢や大きな瞳、垂れた耳はとても可愛らしく見えますが、これら特徴が原因となって引き起こされてします病気もあります。
骨の病気
トイ・プードルは、骨のトラブルが多い犬種の1つです。
体の比率から考えると四肢が細いため負担がかかりやすく、脱臼や骨折が起こりやすいのが特徴です。
骨折
高い所から降りた時や落下してしまったときに骨折することが多く、日頃から高い場所からの転落に気をつけて四肢に負担をかけない環境づくりを行う必要があります。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は、別名「パテラ」と呼ばれる病気です。
膝にある三角形のお皿のような形をした骨を膝蓋骨と呼び、この骨が正常な位置からずれてしまいます。
膝の関節に力が入らなくなってしまい、歩き方が不自然になったりするのが特徴的な症状です。
骨に関する病気を予防する方法
骨折と膝蓋骨脱臼などの骨の病気を予防するために、肥満に十分気をつけましょう。
肥満は骨や関節に負担をかけやすいので、適切な食事管理と適度な運動を心がけることが大切です。
肥満以外にも、フローリングを中心に滑りやすい場所を歩かせないようにしましょう。
皮膚の病気
トイプードルは皮脂が多く、特徴的な毛の周期から皮膚に関する病気を発症しやすい犬種です。
また、皮膚の健康と免疫力は大きく関係しているため、免疫力を高く維持しておくよう配慮が必要です。
マラセチア皮膚炎
マラセチアは「真菌」と呼ばれるカビの一種で、正常な犬の皮膚にも存在する菌です。
何らかの理由によりこの菌が異常に増えることで炎症を引き起こす病気で、主に皮膚のベタつきや赤みなどの症状があらわれます。
マラセチア皮膚炎は皮脂を栄養とし増殖するため、皮脂が多いトイ・プードルは特に発症しやすいのが特徴です。
脂漏症
皮膚のサイクル異常により皮膚が乾燥してしまったり、脂っぽくなる病気です。
皮脂の量に関係なく、ふけが多くなったり痒みなどの症状があらわれます。
トイ・プードルは遺伝的に発症しやすいので、気をつけましょう。

<トイ・プードルの健康維持におすすめ!「うちのトイプー」500円モニター実施中>
皮膚の病気を予防する方法
定期的にブラッシングをして、愛犬の皮膚の状態を確認することが大切です。
皮膚トラブルは体質の問題もありますが、免疫力が低下してると引き起こされやすいのが特徴です。
目の病気
トイ・プードルは、目の病気にも注意が必要です。これら病気の中には進行度合いによっては失明する病気もあるので注意しましょう。
流涙症
流涙症(涙やけ)は、涙の生産と排出の比率が何かしらの原因で崩れてしまい、涙が過剰に出てしまう病気です。
特徴として、常に目の周辺が濡れていたり、濡れて茶色っぽく変色しています。
まつ毛・目の周りの毛が接触するなど外部から目が刺激されたり、鼻涙管が細いなどの理由で涙の分泌量が過剰になることも原因の1つです。
他にも、体質や低品質な食事、食事内の添加物アレルギーが原因になることがあります。
なお、涙やけについては【トイプードルの涙やけに配慮したドッグフード選び】や【トイプードルのブラッシング方法や涙やけ対策法】をご確認ください。
白内障
白内障は、目の中の水晶体がたんぱく質の変性により濁ってしまい、視力が低下していく病気です。
手術による治療では視力が回復しやすいのが特徴ですが、全身麻酔を行う必要があります。
白内障は治療しないと、失明することがあるので注意が必要です。
目の病気を予防する方法
トイ・プードルは被毛が伸びるスピードが早く、目の周りの毛が長いため目の病気も発症しやすいのが特徴です。
そのため、定期的なトリミングや日常的に目の周りをケアすることが大切です。
耳の病気
トイ・プードルのチャームポイントの1つである垂れ耳ですが、垂れ耳の犬種は内部が蒸れやすいので外耳炎に注意が必要です。
外耳炎
外耳炎は、何かしらの理由によって耳の中で炎症を起こしてしまう病気です。
犬の耳の構造は複雑で蒸れやすい構造をしています。
耳からの異臭がしたり、耳の内側に炎症がある場合は外耳炎の可能性が高いので、獣医師に相談しましょう。
耳に関する病気を予防する方法
耳に関する病気を予防するためには、耳を清潔に保つためにこまめに耳掃除をすることです。
それと同時に定期的に異常がないか確認するなど日頃のケアが大切ですが、過度な耳掃除や不適切な耳掃除は病気の原因になることがあります。
犬の耳掃除に慣れていない方は、動物病院で行ってもらうと良いでしょう。
トイ・プードルの飼い方やしつけ方法

ここでは、トイ・プードルの飼い方やしつけ方法についての基本をご紹介します。
飼い方やしつけ方法については個々の犬で適切な方法は異なりますので、基本を参考にしながら愛犬の様子をよく観察して見極めてあげるようにしましょう。
トイ・プードルの飼い方の基本
トイ・プードルは、一般的に1日2回に分けて各15分~30分程度のお散歩量が理想とされています。しかし、同じトイ・プードルでも適切な運動量には個体差があります。
過度な運動で疲れていないか・運動不足でストレスがたまっていなか、しっかりと愛犬の様子を見て飼い主さんが判断してあげることが大切です。
運動に関しては、多すぎても少なすぎてもストレスやストレスによる問題行動の原因になります。また、トイ・プードルを飼うときに重要なのが生活環境と食生活です。
四肢の病気予防のために、トイ・プードルの生活スペースには滑りにくい素材のカーペットやクッションフロアを設置しましょう。ソファーやベッドに乗るためのスロープや階段も準備しておくと良いでしょう。
トイ・プードルのしつけ方法の基本
トイプードルはとても頭が賢く、飼い主との適切なコミュニケーションがしつけには大切です。散歩に行くだけでなく、家の中でもたくさんコミュニケーションをとりましょう。
また、可愛さ故何でも言うことを聞いてあげたくなってしまいがちですが、上下関係が大きく逆転してしまうと我がままが生じます。
頭が良いので、家族全員がしっかりと「これは良い・これはいけない」ということを明確にしてからしつけをすることが大切です。
また、賢く飼い主が思う以上に飼い主の行動を良く観察して言葉も良く聞いています。指示を出すときは、家族全員が同じ言葉で統一して、愛犬がさらに言葉を理解しやすいよう工夫してあげましょう。
なお、コマンド(指示を出すときの合図)に英語を使う方もいますが、これは言葉が短く犬が理解しやすいことが理由です。
「こっちにおいで」より、「come」・「来い」・「来て」の方が覚えやすいので、コマンドは極力短い単語を使いましょう。
トイ・プードルに限ったことではありませんが、愛情を注ぎながらコミュニケーションをしっかりとること(人の子どもに教えるような感覚でしつけを行うこと)が何より大切です。
なお、しつけについて詳しく知りたい方は【トイプードルのしつけで大切なことは?】をご確認ください。
魅力がたくさんのトイ・プードル!
国際畜犬連盟で公認されている犬種だけでも352種類もの犬種が存在する中で、日本でトップクラスの人気があるトイ・プードル。今回は、そんな魅力的なトイ・プードルの特徴や性格など幅広くご紹介しました。
なお、トイ・プードルに関するその他の情報は【トイプードルカテゴリー】をご確認ください。

<トイ・プードルの健康維持におすすめ!「うちのトイプー」500円モニター実施中>

うちのトイプー記事作成担当。犬の管理栄養士、犬の管理栄養士アドバンス、ドックトレーニングアドバイザー、ドックヘルスアドバイザー、愛玩動物救命士、愛玩動物介護士、ペットロスケアマネージャー、犬猫行動アナリストなどのペット関連資格を保有。愛犬との出会いをきっかけに「人と犬の生活をより良くするための力になりたい」という思いが強まり、犬の栄養学記事を主に執筆する。メスのチワワ×ミニチュアダックスフントのミックス犬2頭と共に暮らす。
Petime.Plus公式HP:https://petime-plus.com/

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。