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犬に絶対に与えてはいけない食べ物!10選【犬の管理栄養士監修】

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何か食べているときに、愛犬が物欲しそうな顔で見ていて与えたくなることはありませんか。

愛犬に与えても問題ない食べ物もありますが、人用に味付けされた食べ物は与えてはいけません。中には愛犬の健康を害する恐れのある危険な食べ物があるので注意が必要です。

今回は、犬に絶対与えてはいけない食べ物を10個厳選したものを紹介しますので、是非参考にしてください。

なお、愛犬のご飯の食材に悩んでいる方は【犬の手作りごはんのおすすめ食材8選!】も合わせてご確認ください。

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犬に与えていけない食べ物があるのはなぜ?

人には無害な食べ物であっても、犬にとっては中毒症状を引き起こす食べ物もあります。なぜなら、人と犬とでは体の構造や消化能力が異なるからです。

可愛い愛犬がおねだりしてくると「少しだけなら大丈夫だろう」とあげたくなりますが、健康に長生きしてもらうためにも与えないようにしましょう

与えたつもりはなくても愛犬が誤って食べてしまうと危険ですので、日頃から犬に届くようなところに食べ物を置かないなどの対策が重要です。

犬に絶対与えてはいけない食べ物!10選

犬に与えてはいけない食べ物は多くありますが、その中でも特に健康被害が大きいとされている食べ物を10個厳選しましたので、細かく解説していきます。

チョコレート

チョコレートは、犬に与えてはいけない代表的な食べ物。チョコレートの主原料であるカカオ豆に含まれている「テオブロミン」という物質が原因で、チョコレート特有のほろ苦さをもたらしてくれる成分になります。

ただ甘いだけでなく、適度な苦みがあることこそがチョコレートの魅力でもありますが、犬はこの「テオブロミン」を体内で分解することができません

そのため、体内に取り込んでしまうと、分解できない成分が体内で異常反応を起こし、下痢や嘔吐、痙攣などの中毒症状を引き起こすことがあるのです。

摂取量や犬の健康状態によっては、わずかな時間で死亡してしまう場合もあるので、愛犬がチョコレートを食べてしまった、または食べてしまった可能性がある場合は、愛犬から目を離さずに様子をみて体調や表情の変化がないか確認を続けてください。

食べてしまった際の対処法などは、犬にチョコレートは危険!食べたときの対処法をご確認ください。

キシリトール

犬にとってキシリトールは、重度の中毒症状を起こすおそれがある危険な食べ物です。

犬の体はキシリトールを摂取するとインスリンの分泌を促し、血糖値を急激に低下させてしまいます

痙攣や運動失調を起こしてしまうおそれがあり、重症化すると肝不全などの危険性もあります。最悪、死に至るケースもあるため、絶対に与えてはいけません。

ガム以外にも、歯磨き粉などのデンタルケア商品やキャンディーなどのお菓子類、化粧品にも含まれている可能性があるため注意しましょう。

にんにく・玉ねぎ・ニラなどのヒガンバナ科ネギ属

犬に与えてはいけない食べ物の中でも有名なものです。

これらの食べ物には、「有機チオ硫酸化合物(別名 チオスルフィン酸化合物)」と呼ばれる成分が入っており、この成分が犬にさまざまな悪影響を及ぼします。

ちなみに加工や調理に関係なく、加熱済みでも症状が出てしまい、皮についても同様に危険です。

この成分は、溶血という血液中の酸素を運ぶ働きをしている赤血球を破壊してしまう症状や貧血といった症状を引き起こします。

大量に食べてしまった場合や少量であっても長い期間食べ続けた場合には、重度の貧血により死に至るケースもあり大変危険です。

食べてしまった際に対処法などは犬にニンニクは危険!食べたときの対処法】ご覧ください。

レーズン・ぶどう

大量に摂取してしまうと、急性腎不全を発症するおそれがあり最悪死に至ってしまう危険な食べ物です。

レーズンやぶどうが、どうして犬にとって有害な食べ物であるかはまだ分かっていませんが、実や種よりも皮の方が危険だといわれています。

また、干しぶどうやドライレーズンなど加工されたものも同様に危険ですので、絶対に犬に与えないでください。

愛犬の腎臓に何かしらの異常がある場合は、重症化するおそれがあるため特に注意が必要です。

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銀杏

銀杏には「メチルピリドキシン(ギンコトキシン)」と「ギンコライド」という中毒性がある成分が含まれているため、絶対に犬に与えてはいけない食べ物です。

「メチルピリドキシン(ギンコトキシン)」は、ビタミンB6の神経伝達物質を合成に関する作用を阻害し、めまい、痙攣、呼吸困難などの中毒症状を引き起こすおそれがあります。

そして、銀杏の殻に含まれる成分である「ギンコライド」は、発疹や皮膚炎などの皮膚トラブルを起こす可能性があるため同様に危険です。

季節によっては外に落ちている場合があるため、愛犬が誤飲したり踏みつけないように注意しましょう。

マカダミアナッツなどのナッツ類

ナッツ類は、犬にとって消化が難しく下痢や嘔吐の原因となるおそれがあり、殻がついた状態で食べてしまうと腸などに詰まる可能性もあります。

特にマカダミアナッツは、食べてから12時間以内に痙攣や嘔吐などの中毒症状を引き起こす危険性があるため、絶対に与えてはいけません。

アボカド

アボガドの葉・果肉・種・皮に「ペルジン」という毒性の成分が含まれているため、絶対に犬へ与えてはいけない食べ物です。

食べてしまうと嘔吐や下痢を起こして、重症化してしまうと痙攣や呼吸困難を引き起こすおそれがあります。

またアボカドの種は、愛犬の体格によっては飲み込めてしまうサイズです。

喉に詰まり窒息してしまう可能性があり、詰まらなかった場合でも消化しきれずに腸閉塞などの手術が必要になる病気を起こすケースがあります。

アボカドの調理中に落としてしまったり、ゴミ箱から食べてしまわないように注意が必要です。愛犬が誤って食べてしまった場合には、症状が悪化してしまう前に早めに獣医師に相談しましょう。

いちじく

いちじくの葉・皮・茎には、「フィシン」や「ソラレン」という中毒性がある成分が含まれており、嘔吐などを引き起こすおそれがあり、絶対に犬へ与えてはいけない食べ物です。

フィシンはたんぱく質を分解する酵素ですので、犬が大量に摂取してしまうと口内の粘膜が荒れてしまいヨダレが止まらなくなったり、下痢や嘔吐を引き起こすおそれがあります。

ソラレンは、皮膚に付着したあと紫外線を浴びてしまうと、赤くなったり痒くなる、ただれてしまうなどの皮膚トラブルを起こす成分です。

そのため犬が食べてしまうと、皮膚炎などを起こしたり、ぐったりしてしまうなどの可能性があるので注意しましょう。

ワラビ

生のワラビには、「プタキロサイド」と「サイカシン」という発がん性のある成分が含まれています。

この成分は加熱することで成分が失活しますが、犬は少しの毒性であっても血尿や貧血、不整脈などの症状がでてしまうおそれがあるため注意が必要です。

骨付きの鶏肉

鶏の骨は加熱することで、縦方向に裂けやすくなる特徴があるため、腸や胃を傷つけてしまうおそれがあります。おやつとして骨を加工したものが多くありますが、鶏肉を骨つきのままあげたりしないでください。

人が骨付きのチキンなどを食べたあとは、犬がゴミ箱をあさって食べてしまわないように注意しましょう。

愛犬のために正しい知識を

今回は犬に与えてはいけないものを10個厳選して紹介しましたが、正しい方法であれば愛犬に与えることができ、健康に役立つ食べ物も多くあります

正しい知識をつけて愛犬のために手作りご飯を作ったり、いつものご飯にトッピングして愛犬に喜んでもらいましょう。

なお、犬に与えて良いものを知りたい方は【犬が食べて良いもの・悪いもの】をご確認ください。

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監修者:望月 紗貴

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。

公式HP:https://true-dog-lover.com/

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