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子犬を迎えて、トイレトレーニングに苦戦している飼い主さんも多いのではないでしょうか。
子犬がトイレを覚えたと思ったらケージの外で粗相をして、また初めからトイレトレーニングのやり直し・・。これでは、子犬だけでなく飼い主さん自身も大変ですね。
今回は、子犬のトイレトレーニングで悩む飼い主さんやトレーニング方法がわからない飼い主さんのために、子犬のトイレトレーニングの効率的な方法をご紹介します。
なお、トイプードルを飼っている方は【トイプードルのしつけで大切なことは?】も合わせてご確認ください。

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Index
子犬のトイレトレーニングで大切なこと

子犬のトイレトレーニングを難しく考えていませんか?
子犬にトイレを覚えさせる上で大切なことは、「失敗させないための環境作りをする」ことです。
そのためには、飼い主さんの心構えやトレーニングに取り組む姿勢を見直してみることも必要です。
人と異なる子犬が粗相をしてしまうのは、ごく当たり前のことですので気長に褒め伸ばしで対策を行いましょう。
なお、犬に必ず必要なしつけについては【必ず必要!犬の5つの基本しつけと方法】をご確認ください。
①失敗しても叱らないこと
子犬によっては飼い主さんに構ってもらえると勘違いして、わざと粗相することもあります。
叱ることによって失敗しやすい環境になってしまうため、叱らずに粗相をしてしまったときは無言ですぐに片付けましょう。
ニオイが残っていると同じ場所で粗相を繰り返してしまうため、ペットに安全な消臭スプレー(犬用消臭スプレー)などでニオイを消すことも忘れないでくださいね。
②トイレトレーニング開始時期
子犬のトイレトレーニングは、家に迎え入れたその日から開始しましょう。
トイレトレーニングを先延ばしにしてしまうと、子犬はどこで排泄をしても大丈夫だと思ってしまいます。
色々な場所で排泄する習慣がついてしまうと直すまでに時間がかかるため、できるだけ早めにトイレトレーニングを始めましょう。
③トイレトレーニングの期間
子犬の性格にもよりますが、トイレトレーニング期間の目安は遅くても1ヶ月程度です。
1ヶ月以上経ってもトイレトレーニングができずに失敗が続くようであれば、ドッグトレーナーなどの専門家に相談しましょう。
トイレトレーニングが長引くことは、子犬にとっても飼い主さん自身にとってもストレスとなり悪循環となってしまうことも。
独りで抱え込まずに、相談するという選択肢もあることを覚えておくと気持ちが楽になります。
その他、病気で粗相をすることもあります。病気の可能性があると判断した場合は、獣医師に相談することも大切です。
④室外でトイレさせる場合
排泄を室外でさせたいと考えている飼い主さんも、いるのではないでしょうか。
しかし、覚えやすい子犬の時期のトイレトレーニングをしておかなければ、後々になってあのときトイレトレーニングをしておけば良かったと思うでしょう。
外でしか排泄ができないと、台風や猛暑の日に外にトイレに連れ出さなければいけないだけでなく、犬が室内にいるときにトイレに行きたいと思っても我慢してしまい、我慢できずに粗相してしまうことも。
長時間トイレを我慢してしまうと、膀胱炎など消化器官系の病気の原因になるので注意が必要です。
また、災害時や病気のとき、介護が必要になり室内で排泄をさせたいときなど、トイレトレーニングをしておかなければ困るケースもたくさんでてきます。

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子犬のトイレ回数目安

子犬の排尿回数は驚くほど多いです。
成犬では1日に5~7回くらいの排尿ですが、お迎えしたばかりの子犬では20回前後!
排便も平均で5~6回程度する犬もいます。
それから1ヶ月半ほどで排尿回数は10回前後にまで減りますが、トイレを我慢できる時間は子犬の月齢に1時間プラスした程度の時間のため、子犬は排尿回数が多いことを配慮してトイレトレーニングを行わなければいけません。
排尿回数が多いということは、それだけトイレトレーニングのチャンスがあるということ。
プラスに考えて気長にトレーニングに取り組んでください。
なお、子犬期のしつけについては【子犬期に行っておきたい基本のしつけや方法】をご確認ください。
効率的にトイレトレーニングをするために

子犬がトイレに行くタイミングを知っておくことで、トイレトレーニングの失敗が少なくなり、より効率的にトレーニングを行うことができます。
子犬は1日に多く排尿・排便するため、時間を決めてトイレに行かせるのではなく、その子犬のトイレのタイミングに合わせてあげることが大切です。
子犬がトイレに行くタイミング
- 寝起き
- ごはんを食べたあとや水を飲んだあと
- 運動したり遊んだあとや最中
床のニオイを嗅ぎだしたり、グルグルと回る、落ち着きがなくなるといった行動をするときも、子犬がトイレに行きたいという合図なのでタイミングを見逃さないようにしましょう。
子犬のトイレトレーニングに必要なもの

- ケージやサークル
- ペットシーツ
- トイレトレー
- 新聞紙やエコシート(洗濯して何度も使用できるシート)
- おやつ
おやつは準備していなくてもトイレトレーニングは行えます。
しかし、ご褒美や誘導用として用意しておくと便利です。
ただし、月齢によっては消化器官の発達具合は異なるため、子犬の胃腸に負担のないようなおやつを選んだり、子犬用のおやつにしておいたほうがいいでしょう。
おやつのラベルに対象年齢が記載されているので確認してから与えましょう。
また、ペットシーツをたくさん使用する子犬のトイレトレーニングには、ペットシーツの代わりに読まなくなった新聞紙やエコシートを利用するのも経済的でおすすめです。

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子犬のトイレトレーニングの方法

子犬のトイレトレーニングはどのように行ったらいいのでしょうか。
その方法は2つあり、どちらも難しいものではないため、スペースの都合や子犬の反応に合わせて決めるといいでしょう。
通常のトイレトレーニングの方法
- Step1ートイレを覚えさせたい場所をサークルなどで囲い、ペットシーツを全面に敷き詰める
- Step2ー トイレに行きたくなるタイミングや子犬が排泄したいと思っている行動を見せたらトイレの場所に誘導し、子犬が排泄するのを見守る
- Step3ー 子犬がペットシーツの上で排泄したら大げさに褒める。このとき、子犬用のおやつを与えてもOK
- Step4ー 少しずつペットシーツを取り除き、トイレトレーを設置して慣れさせていく
- Step5ー 最終的にペットシーツはトイレトレーの上だけに置く
- Step6ー 囲っていたサークルの面を減らし、子犬が自由にトイレを出入りできるようにする
限られた空間でのトイレトレーニングの方法
- Step1ー ケージやクレート内にペットシーツを全面に敷き詰める
- Step2ー トイレに行きたくなるタイミングや子犬が排泄したいと思っている行動を見せたらケージに誘導し、子犬にが排泄するのを見守る
- Step3ー 子犬がペットシーツの上で排泄したら大げさに褒める。このとき、子犬用のおやつを与えてもOK
- Step4ー ケージ内に置いてあるベッドの周りから少しずつペットシーツを取り除き、トイレトレーを設置して慣れさせる
- Step5ー 最終的にペットシーツはトイレトレーの上だけに置く
子犬がトイレをしなかったときは?
子犬をトイレの場所に誘導しても、子犬がその場所で排泄をしてくれないことがあります。
10~15分ほど待っても排泄をしないときはその場から出して、また排泄の素振りが見られたときにトイレに誘導してあげましょう。
また、最初の頃はトイレの場所に飼い主さんが子犬を抱っこして連れて行くことも多いでしょう。
しかし、いつまでも抱っこを続けていると子犬は「トイレに行きたいときは飼い主さんが連れて行ってくれる」と思ってしまうため、徐々に自分でトイレに行けるようにしなければいけません。
ケージの外で失敗するときは?
失敗の原因として考えられるのは、子犬がペットシーツがあるところをトイレとして認識せず、「ケージ」・「サークル」といった場所がトイレだと認識してしまうと、ケージの外で粗相することがあります。
そういった場合は、ケージの周りやケージとは関係のない複数の場所にペットシーツを置いてトイレトレーニングをする方法を行うと良いでしょう。
また、子犬自身のニオイがついていると排泄しやすくなるため、あえて排尿したペットシーツを置いておきます。
子犬によってはトイレが汚いことで排泄を我慢しておもらししてしまったり、排泄をしたペットシーツには近寄らないということもあるため、子犬の性格をよく観察してトイレを設置してください。
子犬のトイレトレーニングは焦らずじっくり取り組もう!

今回は、子犬のトイレトレーニングの方法をご紹介しました。
トイレトレーニングは考えているよりも難しいものではなく、子犬のトイレに行きたいタイミングさえ分かってくれば簡単です。
子犬にトイレを覚えてもらうまではイライラすることがあったり、思わず叱りたくなることもあるでしょう。
しかし、子犬が粗相をするのは当たり前のことです。
焦らずじっくり穏やかな気持ちでトイレトレーニングに取り組んでくださいね。
なお、その他のしつけやトレーニング方法については【犬のしつけカテゴリー】をご確認ください。

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うちのトイプー記事作成担当。ペットフーディスト、動物介護士、ペット看護士、ペットセラピスト、トリマー・ペットスタイリスト、JKC愛犬飼育管理士の資格を保有。虹組愛犬の介護をきっかけに犬の健康や介護の在り方について考えるようになり、わんこのスペシャリストを目指して日々勉強中。17歳のMダックスと16歳のチワックスと暮らす。

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。