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トイプードルのストレス対策はしていますでしょうか。トイプードルに限らず、犬にストレスがかかると様々な健康トラブルを引き起こす恐れがあります。
特にトイプードルは、甘えん坊な性格が多い傾向にあるため、些細なストレスサインを見逃さないようにしなければなりません。
今回は、トイプードルを初めて飼った飼い主さんや、愛犬のトイプードルに異変を感じている飼い主さんのために、トイプードルのストレスサインや対策方法などをご紹介します。
なお、トイプードルについて詳しく知りたい方は【トイ・プードルについてトイプー専門家が詳しく解説!】も合わせてご確認ください。

1,トイプードルにストレス対策が必要な理由

トイプードルにストレス対策が必要な理由は、トイプードルの特徴的な性格にあります。トイプードルの性格には個体差がありますが、穏やかで人に懐きやすく、甘えん坊な性格のトイ・プードルが多いです。
そのため、トイプードルは小さなお子様がいるご家庭でも安心して飼うことができ、家族全員と仲良くなってくれるでしょう。
一方で、人に懐きやすく甘えん坊な性格が原因で、ストレスを感じやすいのも特徴です。人に懐きやすいという事は、飼い主さんに対して依存しやすいという事でもあります。
さらに甘えん坊な性格であるため、誤ったコミュニケーションを取っていると、更に飼い主さんに依存する恐れも・・。
そのため、トイプードルを家族に迎え入れる予定の方や、すでにトイプードルを飼っている方は、トイプードルが人に対して依存しやすく、ストレスが感じやすい事を理解しておく必要があります。
2、トイプードルのストレス要因は?

トイプードルのストレス要因はさまざまで、トイプードルの性格や生活環境などによって異なります。
さらに、そのストレスの要因が取り除かれず、長期間ストレスを感じると健康トラブルを引き起こす恐れがあるため、ストレスの要因を把握することは非常に重要です。
トイプードルと一緒に生活する上で、人にはストレスを感じないものであっても、トイプードルには大きなストレスを感じるものもあります。
トイプードルのストレス要因が、どうしても取り除く事が難しいものでない限りは、愛犬の健康のために取り除いてあげましょう。

ストレスの要因①:不安・恐怖
生活環境の中にトイプードルの不得意とするものがあると、それに対して不安な気持ちや恐怖などを感じ、結果ストレスとなります。
あらかじめ、トイプードルが嫌だと感じそうなものは排除する、排除するのが困難な場合は、トイプードルがそれに遭遇しないようにするなどの対策をしましょう。
また、可能であれば無理のない程度に慣れさせるようにする事も重要です。
ストレスの要因②:ご飯・水
人でもお腹が空いたり、喉が渇いている時はストレスを感じることでしょう。トイプードルも同じように、ご飯の量や与える時間帯が適切ではなかったり、水が自由に飲めない環境だとストレスを感じます。
特に夏など、暑さが厳しい時期は脱水になる恐れもあるため、十分に注意しましょう。
ストレスの要因③:極度の制限
犬の本能的行動である、何かを追いかける行動やニオイを嗅ぐ行動を全くさせないなどの制限は、トイプードルにストレスを感じさせる原因になります。
そのため、完全に制限するのではなく、散歩中や自宅で安全な場合は、欲求を満たしてあげましょう。
ストレスの要因④:怪我・病気
トイプードルは怪我から来る痛みや、病気の症状などが要因となりストレスを感じます。
他にも、トイプードルがいう事を聞かないなどの理由で叩く等の暴力も、怪我とストレスの要因ですので、絶対にやめましょう。
トイプードルがストレスを感じないように、日々のケアを行いながらトイプードルの身体を確認し、異常にすぐ気づけるようにしておく事が大切です。
なお、愛犬の病気でお悩みの飼い主さんは【犬の病気カテゴリー】をご確認ください。
ストレスの要因⑤:不適切な生活環境
トイプードルにとって不適切な環境は、ストレスの原因です。例えば、ゴミやホコリだらけの部屋・極端に温度の低いまたは高い部屋などは、トイプードルにとって不適切な生活環境でしょう。
また、このような環境はトイプードルがストレスを感じるだけでなく、その他の健康トラブルを引き起こす原因にもなるため、適切な生活環境を作るように心がけましょう。
こんな事もストレスの要因に⁉︎
ここでは、「この行動もトイプードルのストレスに⁉︎」と驚いてしまうようなストレス要因をご紹介します。
甘やかしすぎる
愛犬のトイプードルが可愛らしすぎるあまり、甘やかしすぎている飼い主さんもいるかもしれません。
愛おしいからどんな要求にも応えてしまったり、寂しい思いはさせたくないからずっと一緒にいるなど、過度に甘やかすのは、逆に愛犬のストレス要因になる恐れがあります。
なぜなら、少し要求に応えられない事があったり、ちょっと買い物に行くなどした場合に、甘やかしていた時とのギャップからストレスを感じてしまうからです。
愛犬のトイプードルとは適度な距離感を保ち、適切なコミュニケーションを取るように心がけてください。
家族のストレス
トイプードルに限らず、犬は家族(飼い主さん)の様子を常に見ています。そのため、家族が何かストレスを抱えていたり、家庭の中で喧嘩をするなどは愛犬にもストレスを感じさせる原因です。
つまり、「家族のストレス=愛犬のストレス」と考え、愛犬の前では喧嘩をしたりしないようにしましょう。
こんな時は要注意!トイプードルのストレスサイン

トイプードルに限らず犬はストレスを感じると、さまざまなストレスサインを出します。
トイプードルのストレスサインに気づくことが出来れば、ストレスの原因を見つけ改善することが出来るかもしれません。
ストレス度が高くなるほど、健康トラブルを引き起こしやすくなるため、些細なストレスサインを見逃さないように注意しましょう。

トイプードルのストレスサイン
トイプードルのストレス度が低い場合のストレスサインをご紹介します。
トイプードルのさり気ない行動が、ストレスサインの可能性があるため、愛犬のトイプードルに当てはまっていないか確認してみて下さい。
ストレスサイン①
- 尻尾が下がっている
- 頻繁にアクビをする
- 耳が倒れている事が多い
- 愛犬を見ると目を逸らす
- 四肢や体を舐める
- 痒そうに体をかく
上記のストレスサインは、日頃見かける事がある行動かもしれません。トイプードルにこれらのストレスサインが見られた時は、トイプードルにどうしてストレスを感じているのかを観察しましょう。
また、これらの行動はストレスサインではなく、癖である恐れもあります。見分けることは、誰よりも愛犬のトイプードルの事を理解している飼い主さんにしか出来ません。
飼い主さんがストレスサインだと感じた時は、トイプードルのストレスの要因を探し、可能なものは取り除いてあげましょう。
長い期間トイプードルに同じストレスがかかると、初めは些細なストレスでも、徐々に大きなストレスに変化していく恐れがあります。
なお、トイプードルが痒がるストレス以外の原因について知りたい方は【犬が痒がる原因は?考えられる病気】をご確認ください。
ストレスサイン②
- 何かに怯えるように震える・逃げる
- いつもより呼吸が荒い
- 無駄吠えをする
- 突然何かに噛み付く
- 何かに唸っている
このレベルのストレスサインになると、愛犬のトイプードルと日頃からコミュニケーションを取っていれば、「何か様子がおかしい」と感じる事でしょう。
無駄吠えや噛み癖などのきっかけとなってしまう恐れがあるため、愛犬のトイプードルが継続してストレスサインを出している場合は、動物病院を受診して下さい。
最近では、犬の精神的問題に特化している動物病院もありますが、病気を中心に身体トラブルによってこのような行動をすることもあります。
ストレスサイン③
愛犬のトイプードルに、ここでご紹介するストレスサインが見られる時は、出来るだけ早く獣医師へ相談して下さい。
このレベルのストレスは、多くの健康トラブルに繋がり非常に危険です。いち早くストレスの要因を取り除きましょう。
- 毛が薄くなる・毛が抜ける
- 異常に体を舐める
- 自分の尻尾に噛みつく(出血あり)
- 自分の尻尾を異常に追いかける
- さまざまな所でトイレをする
- 無駄吠えが異常なほど続ける
- あまりご飯を食べなくなる
- 尿に血が混じる
- 嘔吐・下痢
トイプードルのストレス対策方法
トイプードルのストレスサインに気付くことが出来ても、トイプードルのストレスの原因が分からない事があるでしょう。
そのような時に試して欲しい、トイプードルのストレス対策方法をご紹介します。ご紹介した方法を行ってもトイプードルの様子が変わらず、ストレスサインが悪化している場合は、獣医師に相談してください。
ストレス対策方法①:コミュケーションを取る
トイプードルは甘えん坊な性格なため、飼い主さんとのコミュニケーション不足からストレスを感じている場合があります。
トイプードルにストレスサインが見られた時は、「遊んで欲しい」「撫でて欲しい」などと感じているかもしれないため、いつもより多くコミュニケーションを取ってあげましょう。
トイプードルのお気に入りのオモチャで遊んだり、トイプードルの近くに行き優しく撫でてあげて下さい。
ストレス度合いにもよりますが、コミュニケーションを増やすだけでも、ストレスサインがなくなるケースがあります。
ストレス対策法②:思いっきり噛ませてあげる
トイプードルのストレスが、噛めない事からストレスを感じている事があります。特に子犬の場合は、歯の生え変わり時期であるため、歯が痒くなります。
その場合は、犬用の硬いオモチャや犬用のガムや噛むおもちゃなどを使用しましょう。
ストレス対策方法③:散歩
ストレスサインの原因は、運動量が足りないからかもしれません。トイ・プードルは、一般的に1日2回に分けて各15分~30分程度のお散歩量が理想とされています。
しかし、同じトイ・プードルでも適切な運動量には個体差があるため、それでも運動量が足りずにストレスを感じていることも・・。
そのような場合は、散歩の時間を長くしたり、散歩する道を変えて気分転換させてあげる、散歩の回数を増やすなどして、トイプードルのストレスを取り除いてあげましょう。
もちろん、過剰な運動はトイプードルが怪我や骨のトラブルを引き起こす原因になります。
そのため、ぐったりしている、寝ている時間が増えた、散歩に行きたがらないなどの様子がある時は、逆に散歩がストレスになることもあるため、注意して下さい。
トイプードルには適切なストレス対策を

今回は、トイプードルのストレスサインや対策方法などについてご紹介しました。
トイプードルの人懐っこい性格や甘えん坊な性格は、メリットが多く存在するのと同時に、飼い主さんに対して依存しやすくなる恐れがあります。
愛犬のトイプードルにストレスがかからないようにするためには、些細なストレスサインを見逃さないようにし、適度な距離感でコミュニケーションを取るようにしましょう。
なお、うちのトイプーではトイプードルについて詳しくご紹介しておりますので、興味がある方は【トイプードルカテゴリー】もご確認ください。


うちのトイプー記事作成担当。犬の管理栄養士、犬の管理栄養士アドバンス、ドックトレーニングアドバイザー、ドックヘルスアドバイザー、愛玩動物救命士、愛玩動物介護士、ペットロスケアマネージャー、犬猫行動アナリストなどのペット関連資格を保有。愛犬との出会いをきっかけに「人と犬の生活をより良くするための力になりたい」という思いが強まり、犬の栄養学記事を主に執筆する。メスのチワワ×ミニチュアダックスフントのミックス犬2頭と共に暮らす。
Petime.Plus公式HP:https://petime-plus.com/

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。