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犬に椎茸を与えても大丈夫!与え方や注意点【犬の管理栄養士監修】

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椎茸は人にはとても馴染みのある健康的な食材ですが、愛犬に与えて良いのか悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

今回は愛犬に椎茸を与えることのメリットや、与える際の注意点、簡単に出来るおすすめの椎茸の与え方などをご紹介します。

なお、愛犬のご飯の食材に悩んでいる方は【犬の手作りごはんのおすすめ食材8選!】も合わせてご確認ください。

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犬に椎茸を与えても大丈夫!

椎茸は、栄養価が高く低カロリーで健康に効果的な食材なので、愛犬に与えても問題ありません。

しかし食物繊維を多く含んでいたり、アレルギーの危険性があるので、与えるとき、気をつけなければいけないことがいくつかあります。

そのため、椎茸の正しい与え方や注意点を学んで、愛犬の健康に役立てましょう。

その他の食材については、【犬が食べて良いもの・悪いもの】【犬の手作りごはんのおすすめ食材8選!】をご確認ください。

犬に椎茸を与えるメリット(栄養素など)

椎茸は、愛犬の健康を助ける栄養素が豊富に含まれているだけではなく、きのこ特有の旨味も強いため、食が細い愛犬には最適なトッピングになります。

椎茸に含まれる栄養素

  • カリウム
  • 亜鉛
  • ビタミンD
  • 食物繊維
  • エリタデニン
  • βグルカン

カリウム

カリウムは、細胞が正常に働くためには欠かせないミネラルです。ミネラルによる疲労回復効果だけでなく、体内の塩分を排出する作用も持つため、免疫力の応援や血圧の健康状態を保つ効果が期待出来ます。

カリウムが不足すると、「低カリウム血症」になってしまう恐れがありますが、過剰に摂取しても「高カリウム血症」になるので、摂取量には注意が必要です。

亜鉛

亜鉛は血液中のビタミンAを運ぶためには不可欠で、体内のタンパク質や炭水化物の代謝、酵素機能に関係しています。被毛・皮膚の健康には欠かせない栄養素でもあります。

亜鉛が不足すると、肉球など擦り減りやすい箇所に皮膚病が起こる恐れがあるので注意が必要です。

ビタミンD

リンやカルシウムの代謝を調整する役割があるビタミンです。腸でリンやカルシウムの吸収を助け、歯や骨を健康に保つ作用が期待できます

人間は、日光(紫外線)を浴びることで生成できますが、犬は出来ないため食事などから摂取する必要があります。

ビタミンDが不足すると体重の減少や、骨軟化症を発症。筋肉や関節の痛みが出てしまう恐れがあります。

食物繊維

椎茸には、不溶性繊維と呼ばれる食物繊維が多く含まれており、腸を整える作用が期待できます。食物繊維の過剰摂取は、軟便や下痢を起こす可能性があるため注意しましょう。

エリタデニン

エリタデニンはきのこ類に含まれる成分で、血液中の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす作用があります。これにより、血圧上昇を抑制や動脈硬化の予防する効果が期待できます

βグルカン

βグルカンはきのこに含まれる食物繊維の一種で、主に免疫力を高める作用があります。そのため、アレルギー症状や癌を予防する効果が期待できます

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犬に椎茸を与えるときの注意点と与え方

犬に椎茸を与えるときの注意点

  • 与えすぎないようにする
  • 生では与えず、必ず加熱する
  • 消化しやすい工夫をする
  • アレルギーがないかを確認する

与えすぎないようにする

椎茸に豊富に含まれる食物繊維は、取りすぎてしまうとお腹を下してしまい、体調不良につながる恐れがあります。

愛犬の体重や体質によって適正な量が違うため、まずは少量与えて問題ないかを確認しましょう。

高齢な犬や生まれて間もない子犬は、症状が出やすいと言われているため、特に注意が必要です。

生では与えず、必ず加熱する

食物繊維過剰摂取による消化不良を防止するために、椎茸は生で与えず必ず加熱をしてから与えましょう。

椎茸の茎や軸の部分も、加熱した上で細かく切るなどすれば与えても問題はありません。

消化しやすい工夫をする

食物繊維は、犬にとって消化が難しい成分です。そのため、ミキサーにかけてペースト状にしたり、細かく切り分けるなどして消化しやすくしてあげましょう。

アレルギー

椎茸によるアレルギー症状を起こさないように注意しましょう。椎茸を少量与えて、食後数時間で愛犬に何かしらの症状が出なければ、アレルギーの可能性は低いと考えられます。

量を増やすことでアレルギー反応が起こる場合もあるので、いきなり多く与えるのではなく徐々に量を増やす事が大切です。

椎茸を与えた後に少しでも愛犬の様子がおかしいと思った場合は、早めに獣医に相談しましょう。

椎茸の与え方

椎茸の基本的な与え方

①汚れを軽く落としてから加熱をする

②細かくカットまたはミキサーでペースト状にする

③少量を与えて、アレルギーや下痢などの症状が出ていないか、食後数時間は愛犬の様子に注意する

※椎茸を与えた後に少しでも愛犬の様子がおかしいと思った場合は、早めに獣医に相談する

④アレルギーや下痢などの症状が出なければ少し量を増やして与える

⑤以後は③と④を繰り返す

※与えすぎには注意!

おすすめの椎茸の与え方

おすすめの椎茸の与え方3選

  • 栄養価が高い干し椎茸
  • 消化吸収しやすくするための工夫
  • 椎茸の出汁スープ

栄養価が高い干し椎茸

生の状態よりも栄養価が高い干し椎茸ですが、乾燥しているためそのまま与えてしまうと、口や喉を傷つけてしまう恐れがあります。

柔らかくする工夫(水で戻す・煮るなど)をしてから細かく切ってあげたり、ご飯のトッピングとして細かく砕いたものを混ぜるなどの工夫をしてから与えましょう。

消化吸収しやすくするための工夫

椎茸は冷凍することで、椎茸に含まれる水分が膨張して細胞壁を破壊します。これにより、消化吸収がしやすくなる効果が期待できますので、愛犬に与える場合はとても効果的な方法です。

【1ヶ月保存可能!椎茸の冷凍方法】

①椎茸はしっかり洗ってしまうと風味が落ちてしまいますので、汚れはキッチンペーパーなどで拭きましょう。汚れが気になる場合は、水で軽く洗っても問題ありません。

②椎茸を傘と軸に分けます。

③軸はラップなどに包んでから、傘はそのままの状態で冷凍保存可能な袋に入れます。

椎茸の出汁スープ

椎茸は多くの調理方法がありますが、栄養素を無駄なく取ることが可能なスープは特におすすめです。

スープには、旨味や栄養素が豊富に含まれているため、暑さが厳しい夏の水分補給としても役立ちます。また出汁には、旨味成分である核酸が含まれている為、食いつきを良くする効果も期待できます。

加熱した椎茸や干し椎茸が苦手な場合でも、スープにすると食べてくれる可能性もあるため、ぜひお試し下さい。

愛犬の健康のために

椎茸は正しく与えることで愛犬の健康をサポートしてくれる食材ですが、匂いや味が特徴的なため、愛犬が嫌がった場合は無理与えないようにしましょう。

飼い主は健康になって欲しいという思いで与えても、かえって愛犬にストレスを与えてしまう可能性があります。

また、旨味が強く犬がよく好む場合もありますが、与えすぎないなどの注意点を守って愛犬の健康に役立てましょう。

なお、犬の食事について知りたい方は【犬の食事カテゴリー記事一覧】をご確認ください。

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監修者:望月 紗貴

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。

公式HP:https://true-dog-lover.com/

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