- 犬の食事
犬に手作りの食事を与えるときに、じゃがいもを入れたいと考える人もいるのではないでしょうか。ケーキやおやつ等、じゃがいもを使ったレシピは多く、レンジを利用して作れるなどメリットも多い食材です。
皮を剥く、生で与えないなど注意点はいくつかありますが、うまく活用することで愛犬の手作りごはんやおやつ作りに役立ちます。
その他、犬の手作りごはんのおすすめ食材は、【犬の手作りごはんのおすすめ食材8選!】をご確認ください。

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犬にじゃがいもを与えても大丈夫!与えられる栄養価や効果は?

結論からお話すると、犬にじゃがいもを与えて大丈夫です。中毒成分を含め犬の健康に被害を及ぼす食材もありますが、じゃがいもは芽の部分を除けば安心です。
じゃがいものデンプンは消化しやすい
じゃがいもの成分でよく知られているのがデンプンです。
犬に与えるドッグフードで、グレインフリーやグルテンフリーがよく見られますが、これは犬がデンプンを分解しにくい体質で、炭水化物は必要ないという考えが広まったからです。
この考えから、小麦やトウモロコシと同様に、じゃがいもに含まれるデンプンも犬にはよくないとされて、食事から全ての炭水化物を除去してしまうケースも増えています。
犬は肉食ですが、アレルギーがない限りは適度な炭水化物も必要です。デンプンは消化酵素で分解されて、犬が活動するためのエネルギー源になります。
デンプンが全く含まれない食事を与え続けると、犬に必要なエネルギーが不足する可能性もあります。
なお、グレインフリー、グルテンフリーのドッグフードにじゃがいもやさつまいもが含まれているのは、そのためです。
加熱で壊れにくいビタミンが豊富
じゃがいもの優れた栄養価として、ビタミンCがあります。
多くのビタミンは、加熱すると壊れやすく体内に吸収されにくい栄養成分ですが、他の食材と違い、いも類に含まれたビタミンは加熱の影響を受けにくく、豊富なビタミンCを犬が摂取できます。
ビタミンCには抗酸化作用などがあり、老化に伴って衰えていく体の各部位によい影響を与えやすいと考えられています。
なぜ犬にビタミンCを食事で補う必要があるか?まず犬が加齢とともに体内でビタミンを作りにくくなることが理由です。
本来、犬は食事やサプリでビタミンCを与えなくても体内でビタミンCを生成することができます。この生成システムは、老犬になるにしたがって機能が衰えてきます。
子犬や成犬であっても、十分な必要量を体内で生成できるわけではありません。これを、じゃがいもなどの野菜で補ってあげると良いでしょう。
なお、同じくビタミンCを含む野菜であるかぼちゃについて知りたい方は【犬にかぼちゃを与えるメリットは?注目の栄養素!】をご確認ください。
豊富な食物繊維
じゃがいもには、食物繊維も多く含まれているため、適度に与えることで腸を整えるのを助けてくれることがあります。
薬ではないので整腸作用が完全ではありませんが、食物繊維は腸をできるだけよい状態にとどめようとする働きがあります。
犬にじゃがいもを与える際の注意点

じゃがいもにはメリットもありますが、注意点を守って与えることが大切です。
じゃがいもの芽には「ソラニン」や「チャコニン」という毒素が含まれているので、生のまま皮も剥かずに与えてしまうことで、芽を食べてしまい、この毒素も食べてしまう可能性があります。
一見して表面に芽が見えないじゃがいもで、皮をむくと奥に芽が食い込んだ形になっているケースもあるので危険です。
しっかり皮を剥いて、芽と思われる部分は包丁やピーラーの角で深くえぐり取って下ごしらえをしましょう。
また、忘れてはいけないのが加熱です。火を通してから食べるのは人間も同様ですが、犬にじゃがいもを与えるときには、十分加熱してからにしましょう。
塩や砂糖等の味付けもNG。犬にじゃがいもを与えるときは、加熱したじゃがいもを、そのまま細かくして与えるようにしましょう。

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犬にじゃがいも以外の芋類を与えても大丈夫?

じゃがいもは安心で安全、これで愛犬の手作りごはんに利用しても大丈夫なことが分かりました。では、他の芋類はどうでしょう。
芋類にはさつまいもや里芋など、人間がよく料理に使い、好まれている食材もあります。
犬にさつまいもや里芋を与えてもいいかということですが、これも大丈夫です。甘味があるさつまいもには、糖質や食物繊維が豊富に含まれています。
デンプンとして犬のエネルギー源になる糖質、整腸作用が期待できる食物繊維、どちらも適度な量を犬に接種させたい栄養素です。なお、これらはじゃがいもと同じで、皮は剥き、中まで加熱して与えることが大切です。
初めて与えるときには少量からスタートして、アレルギーなど犬に異常な反応や症状が出ないか確認して、徐々に増量しましょう。
なお、じゃがいも以外の犬に与えて良い野菜については【犬が食べても良い野菜は?野菜の栄養素など】をご確認ください。
犬にじゃがいもは大丈夫!適度に与えて健康に役立てよう!

犬にも適度な炭水化物が必要ですので、毒素が含まれている芽を根からえぐり取って、皮も取り去り、十分な加熱をした上で適度に与えましょう。
じゃがいもは、上手に使うことで愛犬の手作りごはんにもおすすめの食材です。
なお、犬の食事について知りたい方は【犬の食事カテゴリー記事一覧】をご確認ください。

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うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。