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犬が鼻を舐める15個の理由|犬の鼻を舐めるときや飼い主の鼻を舐めるとき

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犬や動物は自分の感情を表現するのに尻尾や耳、そして威嚇をする時には歯をむき出しにして顔も使います。

その他にも、犬は鼻を使って感情や状況を表現することもできるのです。

何か行動を起こす前に自分の鼻をペロッと舐めたり、大好きな飼い主さんの鼻や顔をペロペロ舐めることがありますが、これも感情を伝えているサインなのです。

ところが犬が鼻を舐める行為にはそれ以外にも多くの状況や感情を示すサインが含まれています

そこで今回は犬が自身の鼻を舐めたり、人・飼い主さんの鼻を舐める時の理由を紹介したいと思います。

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犬が自分の鼻を舐める7つの理由

ここでは、犬が自分の鼻を舐める時に考えられる7つの理由を紹介します。

1.活動を始める為の情報収集のサイン

犬の鼻は濡れているのが、生物学上普通のことです。

なぜいつも鼻が濡れているのかと言うと、あらゆる方向から流れてくる匂いを濡れた部分でキャッチし、活動を起こす準備をしているのです。

ですので鼻が乾けば情報が収集できないので、常に濡らしておこうとしているのです。

この様な行動を見かけたら「何かを始めるのかな」と観察してみましょう。

2.食欲が出てきたサイン

これは食べ物の匂いがしてきたり、それと同時に食欲が刺激された時の「早く食べた~い」と言う気持ちのサインです。

よくマンガの中でも、美味しい物を食べる前に舌なめずりをする画像がありますよね。その状況と同じなのです。

また食後にも鼻や鼻の周りをペロっと舐める時がありますが、これは「美味しかった~」と言う満足感の現れのサインです。

3.緊張や興奮、不安な気持ちを抑えようとしているサイン

この状況と言うのは、例えば散歩中に他の犬と出くわして吠えられたが、自分は争うつもりがない場合、または何かしらの緊張をほぐそうと自分の鼻を舐めます

逆に、自分からケンカをしようと興奮している時も鼻を舐める時があります。

その他にも留守番中に外で大きな音で工事をしていたり、急に雷が鳴り響いたときには恐怖と不安でその気持ちを抑えるために、鼻を舐めて自分を落ち着かせようとします。

このサインはそれほど心配する必要はありませんが、あまりにも様子がおかしい場合は、緊張や不安を与えている対象となる犬や状況から離してあげましょう

ここまでは、自分の鼻を舐めることにって感情を表現するサインでしたが、それだけではないのです。

次は体調や病気など、普段と自分の状況が違う時に鼻を舐める理由ですが、対処法も含めて紹介いたします。

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4.鼻の中に違和感を感じているサイン

小さな虫やゴミのような物が鼻に入った時は、ペロペロと執拗に鼻を舐めます。

これは自分の手では取ることが出来ないので、舐めて取ろうとしているのです。

或いは、舐めることで違和感を失くそうともしているのです。

さらに前脚で鼻を掻こうとしていれば、鼻の周りや鼻の中の異物を取り除こうとしているのです。

この様な状況に気づいた時は、鼻の周辺や鼻の中を見て異物を取り除いてあげましょう

なお、鼻の奥を素人がいじってしまうと危険ですので、内部の場合は獣医師に一度見てもらうと安心です。

5.鼻が乾いていて体調が悪いサイン

風邪をひいた時など体調が悪い時に起こる脱水状態になると、毛の生えていない鼻から乾いていきます

情報収集に必要な鼻が乾いているため、舐めることによって鼻を濡らそうとしています。

脱水状態だけではなく、体調が悪いことを教えるサインとしても鼻を舐めます。

この様な場合、単なる脱水症状であれば水を飲ませれば次第に鼻も濡れてきますが、病気が原因で脱水症状を引き起こしている場合は、根本的に病気の治療を行わないと治りません

水分補給をしても鼻が乾いたままであれば、病院へ連れて行って獣医さんに診てもらいましょう。

6.鼻水が出ている、鼻が詰まっている時のサイン

こちらは異物が入ったときと少し似ているのですが、鼻水が垂れてくるとその鼻水を取ろうとして舐めます。

鼻が詰まっている場合は、鼻を舐めれば鼻詰まりが解消されスッキリすると思って舐めるのです。

風邪をひくと鼻水が垂れることもあるので、少々の鼻水であれば2、3日様子をみてみましょう

しかし舐める状態が長引いているようであれば、鼻炎など鼻の奥で炎症を起こしている可能性もあるので、病院へ連れて行き、獣医さんに診てもらいましょう。

7.胃腸の調子が悪くて気持ち悪い時のサイン

お腹が空いて食欲が出てきた時も鼻を舐めますが、食欲がない時にも鼻を舐めます

人で例えると空腹時間が長すぎて胃散が出る、或いは食べ過ぎ呑み過ぎで食事を摂る気分にならない状態です。

犬も同じで空腹時間が長かったり、食べ過ぎで胃の調子が悪いときには鼻を舐めます。

食事が摂れるようで鼻を舐める行為がなくなれば安心です。

しかしいつまでも食欲がない場合は、胃散の問題だけではなく胃腸に何らかの問題がある可能性も高いので、獣医師に診てもらいましょう

このように犬が自分の鼻を舐めるだけで色んなサインが込められているのです。

そして犬が鼻を舐めて色んなサインを送るのは自分の鼻を舐めている時だけではないのです。

飼い主さんや犬好きの人であれば経験していると思いますが、人間の鼻もペロペロ舐めますよね。

これにも感情やコミュニケーションが含まれているのです。

次は犬が人に対して鼻を舐めるのにはどんな気持ちが込められているのかを紹介いたします。

犬が他犬の鼻を舐め2つの理由

ここでは、愛犬が他犬の鼻を舐める時に考えられる2つの理由を紹介します。

1.挨拶をしている

散歩中にすれ違った人などに「こんにちは~」と、撫でてもらった時などに相手の鼻を舐めることがあります。

これは初対面の人だけれど、犬の感で「この人いい人かも」と感じた時でしょう。

犬が第一印象で好感を持つタイプと言うのがあります。同じ目線で顔を合わせたり、頭を撫でるのではなく、首や背中を撫でる。

人が頭を撫でようとすると、犬は反射的に叩かれると思い恐怖心を抱きます

超小型犬でよくあるのですが、子供たちは犬と遊びたくて駆け寄ってきます。しかし、犬にしてみれば自分より大きな何かが突進してくると感じビックリします。

ですので、犬の目線で落ち着いて話しかけると犬も安心感を覚えます。

犬は自らの性格を表現しているのではないのですが、自分の気持ちに合った接し方をしてくれた人には当然好感を持つのです。

これらのタイプの人と会えば犬のほうも好感を持ち、「よろしくね」と言う気持ちで鼻を舐めます。

2.気を許している、信頼している

これは何度か会っている人に対してですが、初対面で会って好感を持てた人に再会した時は嬉しくて相手の鼻を舐めます

また、この人に会えたと言う喜びの表現の一つなのです。

人の鼻を舐める行為にもいくつかのサインが込められているのですが、主に好意や愛情表現が多いようです。

では他人の鼻を舐めるのと、飼い主さんの鼻を舐めるのとで感情の違いはあるのでしょうか?もちろん違いは大いにあると思います。犬にとって飼い主は特別な存在でありパートナーです。

それでは、その違いも含めて飼い主の鼻を舐める理由を紹介いたします。

■犬が飼い主の鼻を舐める3つの理由

1.愛情表現している

これは犬の祖先であるオオカミの時代から続くもので、愛情表現として家族や好きな相手に気持ちを伝えるように、飼い主さんにも気持ちを伝えようと鼻を舐めるのです。

飼い主さんが外出先から帰った時には鼻だけではなく、顔中ペロペロ舐めて愛情表現をする犬はたくさんいると思います。

これは、大好きな飼い主さんが帰ってきたことが、嬉しくてたまらないのです。

その他にも、散歩へ行く準備をしている時も犬は飼い主さんと散歩へ行ける嬉しさと感謝の気持ちで、鼻を舐めることもあります。

また愛情表現の他に服従のサインもあります。

オオカミのように野生で生活していた血統をもつハスキー犬などは、相手の鼻を舐めることによって服従の意を表現します。

そのため、オオカミ時代の血統を持つ犬が飼い主さんの鼻を舐める時は、服従と信頼を表現していると言えます

2.甘えている

仔犬はお腹が空いた時、或いは母犬に甘えたい時には母犬の鼻を舐めて自分の状況や思いを表現します。

その行為が、信頼できる飼い主さんを母親同然と思い鼻を舐めてくるのです。

◆他人と飼い主さんとの違いはココが違います◆

犬にとって面識があるくらいの人の鼻を舐めるのと、飼い主さんの鼻を舐めるのとでは親近感と言う意味では似ているようですが、大きく違うのは「信頼関係の度合い」です。

  • 初対面程度の人や時々自宅に遊びに来る人であれば、挨拶や好感を表現しています。
  • 散歩の時にいつも遊んでくれる人や、頻繁に自宅に来て遊んでくれる人には好感を超えた愛情に変化してきます。
  • 飼い主さんの場合は愛情、甘え、信頼、服従これら全てを表現する時に鼻を舐めてきます。

犬も自分に接する態度や匂いなどで、相手に対する信頼の度合いを決めているのかもしれませんね。

3.鼻水や皮膚を舐めている

こちらはちょっと変わったサインと言うより行動なのですが、何かを伝えたくて鼻を舐めるのではなく、鼻や鼻の粘膜、鼻水のしょっぱさが好きで舐めることもあります。

犬を含め動物は塩分を含むものが好きなので、臭覚で感じ取ったのか一度偶然舐めたらしょっぱくて美味しかったことが記憶に残っていたのでしょう。

この行為は飼い主さんだけではなく、他の人に対してもありうる行為のようです。

犬は鼻を舐めることで色々な感情を示している

犬が自分や人、飼い主さんの鼻を舐める行為には色んなサインが込められているのです。

相手に好意を持って鼻を舐めるのはよく聞く話ですが、注意してほしいのは犬自身が自分の鼻を舐めている時のサインです。

活動開始や食欲が出てきた時のサインは、特に心配する必要はありませんが、緊張や興奮している状況の場合は、様子をみて対処すれば大きな問題になることはないでしょう。

しかし、鼻水を舐めていて風邪かな位に思っていたところ、この状態がずっと続いているのを見逃して病気になっている可能性もあります

ですので、まずは鼻が乾いていないかをチェックし、犬が鼻を何度も舐めているのを見かけたときは、周辺の状況や数日間の様子を思い出して異常があれば獣医さんに診てもらいましょう。

犬は行動だけではなく、体の色んな部分で感情や状況を表現してることを憶えておき、それを上手にキャッチしてあげましょう。

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監修者:望月 紗貴

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。

公式HP:https://true-dog-lover.com/

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