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犬がドッグフードを食べない理由や対処法【犬の管理栄養士監修】

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犬を飼っている方であれば、一度は愛犬がドッグフードを食べなくなり悩んだことがあるのではないのでしょうか。犬がドッグフードを食べないときは、その原因を探り、適切な対処法をとることが何より大切です。

今回は、愛犬がドッグフードを食べなくて悩んでいる飼い主さんのために、ドッグフードを食べてもらう方法をご紹介します。

なお、犬の食事について知りたい方は【犬の食事カテゴリー記事一覧】をご確認ください。

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犬がドッグフードを食べない理由(病気)

愛犬の食欲がなくなる理由の多くが、何かしらの病気によるものです。

食欲が低下する場合、様々な病気が推測されますが、特に多いのが胃腸炎やウイルスや細菌による感染症など。病気の可能性がある場合(他の症状も併発している場合)は、早めに獣医師に相談しましょう。

普段食べているのにも関わらずドッグフードを食べなくなった場合は、いつもと違う様子がないかを確認しましょう。

胃腸炎などの病気であれば、嘔吐や下痢などの消化器系症状、咳・鼻水・くしゃみなど風邪に似た症状や、目の充血・口臭の悪化・尿の色の変化などの症状が生じることもあります。

なお、犬の病気について知りたい方は【犬の病気カテゴリー記事一覧】をご確認ください。

犬がドッグフードを食べない理由(その他)

食欲がなくなる理由は、病気だけではありません。ここでは、犬がドッグフードを食べない病気以外の理由についてご紹介します。

  • ドッグフードに飽きている
  • わがままになっている
  • 季節の変化や気温の変化
  • ストレスが生じている

ドッグフードに飽きている

同じドッグフードを与え続けても、飽きない犬と飽きる犬がいます。

また、おやつの与えすぎによって単純にお腹が減らないケース「匂い・味」が濃いものに慣れてしまって、ドッグフードを食べないケースもあります。

このような理由から、ドッグフードではなく、いつもとは違う味がするおやつだけ食べるようになってしまい、結果としてドッグフードを食べなくなるのです。

わがままになっている

犬も人間同様、好き嫌いがあります。ドッグフードは食べないけど、大好きなおやつは食べる場合、わがままを中心に精神的な問題が原因になっている可能性があります

例えば、誕生日だからいつもより嗜好性の高いおやつやドッグフードをあげた場合、短期的ではあるものの、頭の良い犬はその匂いや味を記憶することがあります。

その結果、香りや味が薄い嗜好性の低いドッグフードを食べなくなってしまう場合があるのです。

季節の変化や気温の変化

犬は、本能的に秋・冬に多くの食事を摂ろうとする動物です。なぜなら、本来は群れで狩りをして外で暮らす動物であり、気温が下がる秋・冬は体温を上げるために多くのカロリーを消費するからです。

また、夏は人と同じように暑さによって夏バテが生じたり、運動量の低下によって食欲が低下。その他、季節の変わり目に体調を崩してドッグフードを食べないようなケースもあります。

ストレスが生じている

ストレスは、食欲低下の大きな原因の1つです。

犬がストレスを感じやすいのは、運動不足・飼い主とのコミュニケーション不足(不適切なコミュニケーション)・引っ越しなどの環境が変化などです。

思い当たることがある場合は、愛犬のストレス要因を減らすために飼い主さんが対策を練ることが大切です。

犬がドックフードを食べないときの対処法

ここでは、犬がドッグフードを食べないときの対処法をご紹介します。

  • ドッグフードを違うものに変える
  • ドッグフードのあげ方を工夫する
  • しつけをする
  • 運動量を増やす
  • 動物病院を受診する

ドッグフードを違うものに変える

愛犬がドッグフードを食べないときは、原因を探るためにドッグフードを変えて様子を見ることが大切です。

最近では数多くの種類のドッグフードが販売されていますが、嗜好性を高めるためには、水分量の多いウェットフードや肉や魚などの動物性タンパク質が主原料のドッグフードが効果的です。

ドッグフードのあげ方を工夫する

ドッグフードにふりかけなどのトッピングを加えたり、お湯でふやかすなどの工夫をしてあげましょう。

犬用のふりかけにはたくさんの種類があるので、同じものを毎日あげるのではなく、飽きないように数種類を日々ローテーションで使うような工夫が必要です。

お湯でふやかす場合、ドッグフードの匂いを強くするのに有効で、食感を変えることもできます。愛犬の嗜好性を高めるために効果的ですので、ドッグフードを食べないときは是非試してみてください。

その他、愛犬の食材を使ってトッピングご飯を作ってあげるのも効果的です。食材については、【犬が食べて良いもの・悪いもの】をご確認ください。

しつけをする

ドッグフードを食べないときのおすすめのしつけ法は、褒め伸ばしです。しつけ方法はとても簡単で、ドッグフードを食べ切った後にたくさん褒めてあげるだけです。

これにより犬は、ドッグフードを食べ切ると褒めてもらえることを学習します。

ただし、犬によっては甘やかしすぎることで、余計にドッグフードを食べなくなることもあります。犬の性格に応じて、様子をみてください。

なお、しつけについて知りたい方は【犬のしつけカテゴリー記事一覧】をご確認ください。

運動量を増やす

運動不足はストレス原因になります。散歩をしたり、室内でおもちゃで遊んであげたりして運動不足を解消し、ストレス発散やカロリー消費をしてあげましょう

特に熱中症に配慮が必要な夏場は、涼しい時間帯に十分運動をしてあげる・室内での運動を徹底するなどの工夫が大切です。

動物病院を受診する

ドッグフードを食べないだけではなく、他にも症状が見られる場合には早めに動物病院を受診しましょう。

ぐったりしていて元気がない、水を全然飲まない、嘔吐や下痢をしている、その他、些細なことであっても、小さな変化を見逃さないことが大切です

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犬がドッグフードを食べないときに試したいこと

犬がドッグフードを食べないときは、まず簡単に出来ることから試してみましょう。ここでは、犬がドッグフードを食べないときに試したいことをご紹介します。

  • ドッグフードを温める
  • 器・場所を変える
  • いつもよりも多く運動する
  • 環境を変えてみる

ドッグフードを温める

お湯をかけるなどをしてドッグフードを温めることで匂いを強くし、食いつきがよくなる場合があります。

熱湯をかけてしまうと栄養素が崩れやすいので、お湯でゆっくりふやかしてから人肌温度に冷まして与えましょう。

器・場所を変える

器を変えたり、食べる場所を変えてみましょう。器を変えることで、いつもとは違うドッグフードと認識して食べてくれる場合もあります。

また、元々食べていた場所の周囲にストレスの要因となるものがあった場合には、場所を変えてあげることでストレスがなくなり安心して食べてくれます

いつもよりも多く運動する

愛犬の体重からドッグフードの給与量を計算し与えている場合でも、個体差により食が細く食べない場合もあります。

いつもよりも散歩の時間を長くしたり、おもちゃで遊んであげるなどして運動量を増やしましょう。運動することでカロリーを多く消費し、ドッグフードを食べてくれる場合があります。

環境を変えてみる

体だけでなく、頭を働かせることで、食欲を高めることができる場合があります。

犬は大きな環境の変化(家族が変わる・引っ越しをするなど)にストレスを感じやすい生き物ですが、散歩ルートの変更やお出かけ場所の変更は、脳を活性化させてストレス解消に効果的です。

食欲が低下している犬の場合、「楽しいこと(犬が好きなこと)」を率先して行うことで食欲改善ができるケースもあるので、愛犬の好きなことを生活に取り入れる工夫をしてみてください。

愛犬が食べないときは、理由に応じた適正な対処法を!

愛犬がドッグフードを食べないときは、何より食べない理由を突き止めることが重要です。

原因に応じた適正な対処法をとれるよう、日々愛犬の様子を細かくチェックして、些細な変化・症状を見逃さないようにしましょう。

食欲が低下しているときは、鶏ささみなど愛犬が好きなものをトッピングしてあげるのも効果的です。鶏ささみレシピは【犬にささみを与えるメリット&おすすめレシピ】をご確認ください。

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監修者:望月 紗貴

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。

公式HP:https://true-dog-lover.com/

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