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【ドッグトレーナー監修】必ず必要!犬の5つの基本しつけと方法

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犬のしつけで悩んでいる飼い主さんは、多いのではないでしょうか。犬のしつけは、芸として覚えさせるものではなく、愛犬の命を守る・周囲へ迷惑をかけないなどの重要な役割を果たすものです

今回は、犬のしつけで悩んでいる方や、これから犬を飼いたいと思っている方のために、基本となる5つの犬のしつけ方法としつけの必要性について詳しくご紹介します。

なお、子犬のしつけについては【子犬期に行っておきたい基本のしつけや方法】【子犬の噛み癖の原因や対策、しつけ方法】もご確認ください。

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犬のしつけはなぜ必要?しつけのポイント

犬のしつけは、主従関係をはっきりさせるためだけにするものではなく、愛犬との生活をより豊かにするために必要です。また、ときに愛犬を危険から守ったり命を守るためにも有効です。

なお、しつけをする際に英語を使用している方がいますが、これには理由があります。

コマンド(指示をするときの合図)は、長い言葉よりも短い言葉の方が犬は理解しやすいため、日本語で「こちらにおいで」と言うよりも、英語で「come」の方が短くて犬が理解しやすいというメリットがあります。

なお、トイプードルを飼っている方は【トイプードルのしつけで大切なことは?】も合わせてご確認ください。

犬のしつけのPoint1:コマンドの統一

しつけのコマンドは統一するようにしましょう。

家族の中で、同じ意味でも「お座り」と「sit」など違うコマンドを使用してしまうと、賢い犬であっても混乱してしまい、しつけを覚えるのが難しくなってしまいます。

そのためコマンドは、愛犬が理解しやすいように同じ言葉を使うようにしましょう。

犬のしつけのPoint2:落ち着ける環境

しつけを初めて行う時は、TVを消したり窓を閉めるなどして、愛犬が落ち着くことのできる環境で行いましょう。愛犬が集中できる環境で、短時間に集中してしつけを行うことがポイントです

しかし、しつけをする目的の1つである「愛犬と周囲の安全を守る」を可能にするためには、さまざまな環境でのしつけが不可欠です。

つまり、愛犬の気を逸らす要因(人や犬・音・匂いなど)があっても、指示に従えなければいけません。

最終的には、愛犬がどのような状態であってもコマンドに従うように、さまざまな環境でしつけを行うことが大切です。

犬のしつけのPoint3:お気に入りのおやつ

おやつを使うと、効率的なしつけをすることができます。「飼い主の指示に従うと良いことが起こる」ということを繰り返し教えることで、愛犬が従いやすい環境をつくると良いでしょう

なお、おやつは低カロリーチーズなどの小さくて消化吸収しやすいものがオススメです。

動いているときに大きくて消化しにくいおやつを与えると喉につっかえたり肥満の原因になるため、極力小さなものを使いましょう。

犬のしつけのPoint4:成功したら褒める

しつけは、最終的におやつなしでも出来るようにならなければいけません。

道路への飛び出し、他人への飛びつきなど万が一のときに、おやつを持っていなくても飼い主の指示に従うことができるよう、褒めるしつけをすることが大切です

犬のしつけのPoint5:失敗しても怒らない

犬のしつけをする上で、失敗したから怒るというのは絶対にNGです。これはしつけだけに限らず、日常生活でもしてはいけません。

愛犬のしつけが失敗してしまった時は、褒めない・おやつを与えないなどにして、あくまでも褒めて成功体験を増やすことを意識して、しつけを行いましょう。

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犬の基本しつけ①呼び戻し

呼び戻しとは、コマンドを出した時に愛犬が指示を出した人の元へ来るようにするしつけです。

呼び戻しの必要性

呼び戻しのしつけは、愛犬を危険から守るために必須のしつけです。

例えば、散歩をしている時にリードが外れてしまい、愛犬が道路に向かって走り出しそうになった時に呼び戻しを覚えていれば、危険を避けることができます

他にも、ドッグランや散歩中など他の犬や人に出会う環境でも、トラブルを回避することが可能です。

呼び戻しのしつけ方法

  1. 愛犬に待てをさせて、愛犬から離れる。
  2. 愛犬と距離が離れたら、待っている愛犬にコマンド(「come」や「おいで」)を出す。
  3. 愛犬がコマンドを出した人の元へ戻ってきたら、おやつを与えて褒める。

始めは数歩の短い距離から始めて、徐々に愛犬との距離をのばしていくことが大切です。

犬の基本しつけ②お座り

犬のしつけの代表格であるお座りですが、他のしつけを行うときに必要となるしつけです。子犬のうちからしつけを行うと良いでしょう。

お座りの必要性

お座りは、愛犬を落ち着かせることができるしつけです。そのため愛犬の身を守ったり、周囲へ迷惑をかけないようにすることができます。

また、愛犬と適正な上下関係を築く効果も期待できるしつけですので、家族全員が指示できるようにしておきましょう

お座りのしつけ方法

  1. 愛犬の正面で、おやつを持っている手に視線を注目させる。
  2. おやつを持つ手を愛犬の頭の上にゆっくり持っていき、腰を下ろしてお座りの体勢になるタイミングでコマンド(sitやお座り)を言う。
  3. 愛犬のお尻が床についたタイミングで、持っていたおやつを与えて褒める。

おやつを使用してお座りが難なくできるようになったら、おやつを使わなくてもできるようにしましょう。

犬の基本しつけ③伏せ

伏せは、お腹を床につけて全身がリラックスした状態にするしつけです。お座りの延長となるしつけとも言えます。

伏せの必要性

伏せは、お座りよりも愛犬を長い時間コントロールすることが可能なしつけです。しかし、伏せをしつけるためにはまずお座りをできるようになっていることが前提です。

伏せの体勢は犬がリラックスするため、カフェなどで落ち着いて待たせるときにも使えます。

伏せのしつけ方法

  1. お座りをさせる。
  2. おやつを持った手に注目させる。
  3. おやつを持つ手を愛犬の鼻先からゆっくりに下に持っていき、伏せの体制になるタイミングでコマンドを言う。
  4. 成功したら、持っていたおやつを与えて褒める。

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犬の基本しつけ④アイコンタクト

意外に思う方もいるかもしれませんが、アイコンタクトもしつけの1つです。また、アイコンタクトを出来ると他のしつけもスムーズに行うことができます

アイコンタクトの必要性

アイコンタクトと聞くと、「愛犬と目を合わせるだけじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、このしつけは「コマンドを出した人に注目させる」ということが本質になります

このしつけを出来るようになると、愛犬だけでなく周囲の人・犬に対してのトラブルを避けることが可能です。

例えば、道路を挟んだ向かい側の犬に対して興奮している場合に、アイコンタクトを取ることで意識をこちらへ向けて興奮を抑えることができます。

落ち着かせた結果、愛犬が道路に飛び出す危険・他の犬を追ってしまう危険を回避できるのです。

アイコンタクトのしつけ方法

アイコンタクトをしつけする場合のコマンドは「愛犬の名前を呼ぶ」になりますが、しつけをしていて反応がない場合は、連続して呼ぶことはせずに、再度落ち着くまで待つようにしましょう。

  1. 愛犬におやつの匂いを嗅がせて、そのおやつを自分の鼻先や目の周辺に移動させる。
  2. 愛犬の名前を呼ぶ。
  3. 愛犬と目が合ったら褒めておやつを与える。

落ち着いた状況で出来るようになったら、おもちゃに夢中になっている時に行い、最終的には散歩中でも出来るようにしましょう。

犬の基本しつけ⑤待て

「待て」はさまざまなしつけの中でも、極めて重要なしつけです。愛犬の問題行動を抑制することができるため、このしつけが出来るようになると愛犬との行動範囲を広げることができます

待ての必要性

「待て」は、多くの場面で活用できるしつけです。愛犬が危険な行動をした時や、興奮している時などに、愛犬を落ち着かせことができます。他にも、他人や他犬への飛びつき防止にも効果的です。

待てのしつけ方法

  1. お座りさせる。
  2. すぐにコマンド(待て)を出し、その状態から動かないように指示する。
  3. 数秒間待つことができたら、解除のコマンド(よし)を出し、褒めておやつを与える。

最初は短い時間から初めて、徐々に時間をのばしていきましょう。

愛犬と幸せに暮らすために

今回は、基本となる5つの犬のしつけ方法と必要性についてご紹介しました。しつけをする時は、自分の子どもに教えるように愛情を持って行うことが大切です。

始めは少し大変かもしれませんが、毎日短時間(1回5分以内を目安)で繰り返し行うことで愛犬との豊かな暮らしを導くことができます

また、しつけに関するその他の情報は【犬のしつけカテゴリー】をご確認ください。

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監修者:望月 紗貴

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。

公式HP:https://true-dog-lover.com/

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