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近年では犬の生活習慣病が多くなっており、糖尿病は生活習慣病に大きく関連しています。
2009年のアニコム損保の調査結果では、糖尿病の診療費の年間平均が約¥87,000という報告もあります。
愛犬の糖尿病で悩んでいる飼い主さんも増えています。
今回はそんな飼い主さんのために、犬の糖尿病の基本情報や食事管理方法など詳しくご紹介します。
なお、その他の愛犬の病気でお悩みの飼い主さんは【犬の病気カテゴリー】もご確認ください。
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犬の糖尿病はインスリンのバランスの乱れで生じる

犬の糖尿病とは、摂取するエネルギーの量(糖質・脂質・タンパク質)と体内で分泌されるインスリンのバランスが乱れて生じる膵臓の病気です。
インスリンは血糖値の低下を調節します。
しかし、犬の体内でインスリンの分泌が不足することで、血糖値が継続的に高い状態になります。
この血糖値の上昇によって、様々な症状を引き起こします。
なお、人と異なる点は、犬においては糖尿病は肥満が原因にはならないケースが多いという点です。
糖尿病の治療においては、血糖値をいかにコントロールできるかがポイントとなるため、治療のみならず、獣医師と相談しながら食事管理や運動管理も行っていきましょう。
犬の糖尿病の原因は様々
犬の糖尿病は、以下のような原因で引き起こされます。
- 遺伝子的な要因やストレス
- 加齢
- 膵臓炎
- ホルモン異常など
このように、他の病気が引き金となり糖尿病が併発することが多いのが特徴です。
犬の糖尿病の症状は初期では現れにくい
犬の糖尿病では、初期症状が現れにくく病気の進行とともに症状が現れてきます。
糖尿病が進行すると、多飲多尿や食べているのにも関わらず体重減少が見られます。
「糖尿病性ケトアシドーシス」という状態になると、犬が酸血症を引き起こすこともありますが、いずれにしても愛犬にいつもと違う症状がある場合は、早めに動物病院で検査をすることが大切です。
犬の糖尿病の食事管理

愛犬が糖尿病になったときは、炭水化物(主に糖質)と脂肪の調整が必要になります。
個々の症状によって食事管理は若干異なるため、獣医師に療法食を勧められた場合は療法食での食事管理が基本になります。
糖尿病の犬の食事の基本
糖尿病の犬であってもインスリンの補充治療などを行っている場合は、必ずしも栄養制限が必要なわけではありません。
栄養制限が必要か否かは、検査結果をもとに獣医師に相談しましょう。
栄養制限が必要な犬の場合は、血糖値のコントロールを行うために以下の栄養制限が基本となります。
「高たんぱく・低炭水化物・低~中脂肪食」
療法食の場合は、一般的にDM(乾物量)で以下の通りです。
- たんぱく質|25~30%
- 炭水化物量|35%~40%
- 脂肪量|やや低めの8~14%程度です。
- 繊維質|5~10%程度
なお、繊維質については通常のドッグフードと比較するとやや多めです。
数値を見て判断するのは難しく思われがちですが、ドライフードの場合は裏ラベルに書いてある数値と比較すると良いでしょう。
療法食については、動物病院で購入することができる商品もあります。
万が一動物病院で販売されていない場合は、獣医師におすすめの療法食について聞いてみると良いでしょう。
糖尿病の犬の食事回数の基本は2回以上に分ける
糖尿病の犬の場合、食事回数は2回以上を目安にすると良いでしょう。
ごく稀ではありますが、1日1回まとめて食事を与える飼い主さんがいます。
しかし、糖尿病の犬については血糖のコントロールが大切ですので食事は必ず分けて与えます。
1日2回与える場合は、食事間隔を保ち12時間空けて与えると良いとされています。
朝9時に食事を与えた場合は、夜9時に食事を与えることで血糖コントロールを効率的に行うのに役立ちます。
血糖値の上昇を緩やかにするために食事の都度自宅でインスリン投与をするケースがありますが、インスリン投与については獣医師の指示に従って適切に行いましょう。
糖尿病で食べても痩せてしまうケース
犬が糖尿病を発症している場合、食べても食べても痩せていくことがあります。
糖尿病を発症していると、排尿時に尿と一緒にエネルギー源である「糖」が一緒に排泄されてしまいます。
そのため、このようなケースではエネルギー源の1つであるタンパク質を多めに与える必要があります。
糖尿病に効果が期待できる機能性成分
アミノ酸に類似する成分として「L-カルニチン」と呼ばれるものがあります。
糖尿病の犬のための療法食では脂肪の代謝率を高める、エネルギーの代謝率を促進させるなどの理由によりL-カルニチンが配合されているのが一般的です。
一般的なドッグフードでも、 L-カルニチンが配合されていることがあるので、裏ラベルの原材料を確認すると良いでしょう。
糖尿病の犬の食事量は?

糖尿病の犬の食事量は、BCS=ボディコンディションスコア(※)で体型を測定して、体型に合わせたカロリー計算が必要になります。
BCSで現在どの体型なのかは、見た目と触った感覚で判断しなければいけません。自分で判断が難しい場合は、獣医師にBCSの測定をお願いしましょう。

◆出典◆ 環境省「飼い主のためのペットフードガイドライン~体重管理について~」
ここでは、糖尿病の犬の適切な食事管理に役立つ1日に必要な摂取カロリーと食事量の計算方法をご紹介します。
犬のカロリー計算方法
糖尿病の犬にとって、1日に必要な摂取カロリーを計算し、必要な分量を与えることは食事管理をする上でとても重要なことです。
犬のカロリー計算は難しく思われがちですが、電卓1つで簡単に算出することができます。
ぜひ、愛犬の健康管理のために行ってみてください。
① 安静時エネルギー要求量(RER)を計算する
まずは、安静時エネルギー要求量(RER)を求めましょう。
安静時エネルギー要求量(RER)とは
1日何もせずとも必要とするエネルギー量です。基礎代謝量とも呼ばれます。
安静時エネルギー要求量は「RER =(体重)0.75×70」で求めることができますが、計算するのは大変なので電卓を使用して以下の方法で計算してください。
■安静時エネルギー要求量の求め方
- (犬の)体重×体重×体重=A
- Aに対して√(ルート)を2回=B
- B×70=安静時エネルギー要求量
例)体重5kgの犬の場合
①5×5×5=125
②125√√=3.343…
③3.343…×70=234.05…
体重5kgの犬の安静時エネルギー要求量は「約234kcal」
② 1日に必要なエネルギー要求量(DER)を計算する
次に、糖尿病の犬が1日に必要なエネルギー要求量(DER)を計算します。
1日に必要なエネルギー要求量は、①で算出した安静時エネルギー要求量に活動係数を掛け合わせてください。
活動係数とは
ライフステージ、避妊や去勢の有無、体型などによって決まっている数値
活動係数は糖尿病の犬であっても、健康な犬でも変わりはありません。
■活動係数表
避妊・去勢なしの成犬 | 1.6~1.8 |
避妊・去勢済みの成犬 | 1.4~1.6 |
維持 | 1.0~1.8 |
活動量が少ない / 肥満傾向 | 1.2~1.4 |
減量中 | 1.0 |
増量中 | 1.2~1.8 |
シニア犬(避妊・去勢なし) | 1.4 |
シニア犬(避妊・去勢済み) | 1.2 |
①で求めた安静時エネルギー要求量に当てはまる数値をかけてください。
数値が複数ある場合は、獣医師に相談が必要です。
例)体重5kgの避妊・去勢済みの成犬
234.05×活動係数1.6=374.48
→1日に必要なエネルギー量は「約375kcal」
糖尿病の犬に必要な食事量の計算方法
糖尿病の犬の食事がドッグフードの場合、パッケージに記載されている給餌量目安のみ確認すれば良いわけではありません。
上記で算出した1日に必要なエネルギー量に合わせた食事量に調整する必要があります。
パッケージには必ず100gあたりのカロリーが記載されているため、ドッグフードのカロリーと1日に必要なエネルギー量から1日に必要なグラム数を計算しましょう。
【1日に必要な食事量の計算方法】
- 1日に必要なエネルギー量÷ドッグフードの100gあたりのカロリー×100
例)ドッグフードのカロリーが330kcal/100g
体重5kgの避妊・去勢済みの成犬
375÷330×100=113.63…
→1日に必要なドッグフード量は「約114g」
ここで算出した食事量を1日2回以上に分けて与えましょう。
犬の状態によっては、3~4回に食事を分ける必要があるケースもあります。
食事量を算出するまでに段階を踏むため、はじめは面倒に感じるかもしれません。
しかし、慣れてしまえば√キーのある電卓1つで簡単に計算できます。
糖尿病の愛犬に適切な食事量となるよう計算してあげてくださいね。
糖尿病で食べない犬|3つの対策法

糖尿病の犬は決まった時間に安定したカロリーを摂取して、血糖値をコントロールすることが重要です。
そのため、食べないとなると血糖値が不安定になってしまいます。
その他、インスリン治療が行えなくなるという悪影響があります。
糖尿病で食べない犬では以下の方法を試してみましょう。
対策① フードを変えてみる
糖尿病のことを考えたドッグフードを与えていても、犬が食べないのでは治療になりません。
食べない場合は成犬用や老犬用の食べてくれるドライフードに変更するほか、ウェットフードも活用しましょう。
フードを変更する時の注意点
・療法食の指示がある犬は必ず獣医師に相談
・半生やセミモイストフードは糖分が多いため避ける
対策② 食事前にリラックスさせてあげる
糖尿病の犬に限りませんが、犬はストレスを感じると血糖値が上昇し、満腹中枢がお腹がいっぱいと錯覚して食欲がなくなります。
犬本来の習性ですが、ストレスで食べない場合は、食事前に以下の2つの方法を試してリラックスしてもらいましょう。
- 愛犬の好きな匂いを嗅がせる
食事前の15分程度、愛犬が好きな匂いを嗅がせてあげます。
好きなウェットフード、温めたドライフードなど、食事に関する物でもかまいません。
- 愛犬とふれあう
食事時間前の15~30分程度、一緒に遊んだり優しく名前を呼びながら撫でてあげる、マッサージをしてあげるなど、ふれあう時間を作ってください。
好きな匂いも、飼い主さんとのふれあいも、愛犬をリラックスさせてあげることができる効果的な方法です。
対策③ 獣医師に相談する
糖尿病の犬が食べないというのは、気分やわがままだけでなく、糖尿病の悪化、膀胱炎、胃腸炎、カゼ、肝臓が悪いといった他の原因がある場合もあります。
服用している薬やサプリメントが嫌だということも考えられますが、どちらにしても獣医師に相談し、食べない原因を取り除いてあげることが大切です。
糖尿病の犬にキャベツ、ささみ、ヨーグルトはOK ?

ここでは多くの方が疑問に思っている、糖尿病の犬に与えて良いか迷う食材について紹介します。
キャベツは糖尿病の犬の消化吸収するスピードを落とす
キャベツを中心とした食物繊維が多く入っている野菜類は、食事の消化や吸収スピードを落とすことができます。
そのため、糖尿病の犬のおやつやトッピングご飯として活用すると良いでしょう。
ワンポイントアドバイス:キャベツについては、細かく刻んで茹でてから与えると良いでしょう。
低脂肪で高タンパクなささみは糖尿病の犬にはおすすめ
健康体の犬にもおすすめの低脂肪・高タンパク食材のささみ肉ですが、糖尿病の犬にもおすすめ食材です。
ささみは脂肪分が少ないのはもちろん、少量ではあるものの、糖尿病の犬に必要な「L-カルニチン」が含まれています。
ワンポイントアドバイス:与えすぎは脂肪の摂取量を増やしてしますので、量には気をつけましょう。
ヨーグルトは無糖を選ばないと糖尿病を悪化させる
ヨーグルトは、犬の嗜好性を高めることができます。
その他、乳酸菌などで腸の健康維持に役立ち、免疫力の維持にも繋がります。
しかし、糖尿病の犬だけでなく健康体の犬であっても、無糖のプレーンヨーグルト以外はNGです。
ワンポイントアドバイス:全脂無糖ヨールグルとであっても、少量(100g中に脂肪が3g程度)(※)入っています。糖尿病の犬には、ヨーグルトの与えすぎに十分注意しましょう。
(※)参考|文部科学省食品データベース食品番号: 13025
犬の糖尿病におすすめの食事|手作りレシピ3つ

糖尿病の犬の食事はとても重要ですが、血糖値と空腹感のコントロールにポイントを置いた手作りご飯を与えることもできます。
手作りご飯は栄養バランスを考えたり、栄養を安定させなければいけないため、毎食与えることはハードルが高いでしょう。
しかし、いつものフードにトッピングしたり、どうしても食べてほしい時などに活用することができます。
ここでは、犬の糖尿病の食事におすすめの手作りレシピをご紹介します。
犬の糖尿病の食事におすすめの手作りレシピ ①白身魚のトマトスープ
<材料>(小型犬の約1日分)
- 白身魚…一切れ
- トマト…1/2個
- 大根…50g
- 白菜…50g
- 皮をむいた里芋…1~2個
- 水…適量
<作り方>
- 野菜はすべて小さめにざく切り、白身魚は一口大に切る
- 鍋に2cmほど水を張り、白身魚を入れる
- ②にトマト、里芋、大根、白菜を入れ、柔らかくなるまで弱火で煮る
- 人肌に冷めたら完成
白身魚は、高たんぱく低脂肪のたらがおすすめです。
糖尿病の犬は腸内細菌のバランスが乱れやがちですが、食物繊維がたっぷりです。
そのため、血糖値の急激な上昇を抑えると共に、腸内環境も整えてくれます。
いも類は血糖値をコントロールする働きもあり、糖尿病の犬の食事に最適な食材です。
特に里芋や山芋などのぬめりはたんぱく質の消化吸収サポート、内臓機能を高めるなど、様々な効果が期待できます。
いも類の7~8割は水分なので、空腹感も抑えられますよ。
犬の糖尿病の食事におすすめの手作りレシピ ②鶏肉雑炊
<材料>(小型犬の約1日分)
- 鶏のささみ…1本
- 玄米…100g
- 絹ごし豆腐…100g
- ごぼう…40g
- しめじ…30g
- 舞茸…30g
- 水…2カップ
<作り方>
- 野菜は粗みじん切り、ささみは愛犬が食べやすい大きさに切る
- 鍋に水を入れ、①と大きめに切った豆腐を入れて火が通るまで煮る
- 火が通ったら玄米をくわえ、弱火~中火で5分ほど煮る
- 人肌に冷めたら完成
高たんぱく低脂肪のささみを使用したレシピです。
食物繊維が豊富な食材を使用しているため、血糖値の急激な上昇を抑えつつ、空腹感もコントロールできます。
きのこ類は脂質や糖質の代謝を促す働きがあり、脂肪の蓄積も防いでくれるため、糖尿病の犬の食事に効果的です。
人間が食べられるきのこ類なら、何を使用しても問題はありません。
しかし、大きいままだと消化しにくいため必ず小さく刻んであげましょう。
きのこ類は特に消化しにくいので、面倒でなければ以下手順で消化しやすくすると良いでしょう。
- step-1 きのこを加熱する
- step-2 加熱したきのこを細かくカットする
- step-3 冷凍保存する
- step-4 解凍して使用する
まとめて小分けにして冷凍の作り置きをしておくと便利です。
犬の糖尿病の食事におすすめの手作りレシピ ③豆腐のそぼろあんかけ
<材料>(小型犬の約1日分)
- 鶏むねひき肉…100g
- 絹ごし豆腐…100g
- さつま芋…40g
- セロリ…40g
- しめじ…30g
- くず粉…大さじ1
- 水…適量
<作り方>
- さつま芋は1cm角に切り、レンジで1~2分加熱する
- セロリとしめじを粗みじん切りにする
- 鍋にひき肉と②を入れ、かぶるくらいの水を加えて煮る
- ③に火が通ったら火を止め、①と同量の水で溶いたくず粉を入れ、とろみをつけて人肌に冷ます
- 器に崩した豆腐を盛り、④をかけて完成
高たんぱくでヘルシーな鶏むね肉を使用したレシピです。
さつま芋は糖質が高いですが、レンジで加熱することでGI値の変化を抑えられます。
また、食物繊維が豊富なため血糖値のコントロールにも役立ちます。
糖尿病の犬はバランスのとれた食事が大切なので、栄養価の高いさつま芋は適量であれば良い健康効果が得られます。
糖尿病の犬におやつはOK?注意点やおすすめおやつレシピ

糖尿病の犬は血糖値のコントロールが重要になるため、おやつは好ましくありません。
しかし、工夫しておやつを与えている飼い主さんもいるように、おやつが絶対にダメというわけではありません。
糖尿病の犬におやつを与える場合は、以下の3つの注意点を守りましょう。
糖尿病の犬のおやつの注意点 ①必ず獣医師に確認する
おやつは糖尿病の治療の妨げとなる恐れがあり、自己判断で糖尿病の犬におやつを与えてはいけません。
おやつを与えたいと思っている場合は、治療の兼ね合いもあるため必ずかかりつつけの獣医師に確認してください。
自己判断でおやつを与えると起こり得るリスクの一例
白内障、膀胱炎、再発性皮膚炎、子宮蓄膿症、心筋梗塞、腎疾患、肝疾患、膵炎、クッシング症候群、感染性皮膚疾患などの合併症を引き起こしやすくなる
糖尿病の犬のおやつの注意点 ②食事の量をおやつのカロリー分だけ減らす
糖尿病の犬にとって、血糖値のコントロールが重要なことは大前提ですが、他にも気をつけなければいけいのが肥満です。
糖尿病の犬におやつを与える場合は1日に必要な摂取カロリーの10%程度にとどめ、おやつのカロリー分だけ食事の量を減らしてください。
糖尿病の犬が肥満になると考えられるリスクの一例
糖尿病の悪化 / 高血圧 / 動脈硬化 / 肝臓への負担 / 腎不全など
糖尿病の犬のおやつの注意点 ③市販のおやつは避ける
市販されているおやつは脂質や糖質が高いものが多く、糖尿病の犬の血糖値を急激に上昇させてしまう原因となります。
糖尿病の犬用の特別療法食のおやつも販売されているので、市販のおやつを与える場合は糖尿病に配慮されたものを選んでください。
また、糖尿病の犬のおやつはきゅうりを与えたり、ブロッコリーやキャベツを茹でてあげても良いです。
糖尿病の犬のおやつレシピ ①低糖質チーズケーキ
<材料>(作りやすい分量)
- モッツァレラチーズ…100g
- 無糖ヨーグルト…100g
- 卵…1個
- おからパウダー…大さじ1~1.5
<作り方>
- 材料をすべてフードプロセッサーに入れる
- 容器に流し込み、オーブンで15分ほど焼いて完成
低GI食品のチーズとヨーグルトを使用したチーズケーキレシピです。
チーズもヨーグルトも血糖値の急上昇を抑える作用があり、チーズのタンパク質はインスリンの分泌を促します。
チーズは脂質が少ないカッテージチーズかモッツァレラチーズがおすすめです。別でグラニュー糖やオリゴ糖を追加すれば飼い主さんも美味しく食べることができます。
作りやすい分量となっているので、糖尿病の犬に与えるのは一口二口程度にしておきましょう。
糖尿病の犬のおやつレシピ ②ヤギミルク寒天
<材料>
- ヤギミルク…200cc(粉のヤギミルクは水で溶いておく)
- 粉寒天…2g
<作り方>
- 鍋にヤギミルクと粉寒天の半量を入れ、沸騰させる
- 火を止めて残りのヤギミルクと粉寒天を入れて混ぜる
- 容器に流し込み、冷めて固まれば完成
水溶性植物繊維が豊富な粉寒天と栄養価の高いヤギミルクの寒天ゼリーです。
ヤギミルクは低GI食品でもあるため、血糖値のコントロールにも最適です。
現在はまだ研究途中ですが、糖尿病の症状改善にも期待できるとして注目を集めています。
栄養価が高いため与え過ぎは厳禁ですが、氷を作る容器などに流し込み、1日1個など少しづつ与えてあげましょう。
愛犬の糖尿病と一緒に向き合おう!

愛犬が糖尿病になってしまった場合は、動物病院での治療が基本となります。
しかし、治療に合わせて飼い主さんが食事管理や運動管理、ストレス対策を行ってあげることが大切です。
体の状態も心の状態も乱れやすいので、愛犬の糖尿病と一緒に向き合うようにしましょう。
なお、その他犬の食事管理についての情報は【犬の食事カテゴリー】をご確認ください。

うちのトイプー記事作成担当。ペットフーディスト、動物介護士、ペット看護士、ペットセラピスト、トリマー・ペットスタイリスト、JKC愛犬飼育管理士の資格を保有。虹組愛犬の介護をきっかけに犬の健康や介護の在り方について考えるようになり、わんこのスペシャリストを目指して日々勉強中。17歳のMダックスと16歳のチワックスと暮らす。

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。