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犬にささみを与えるメリット&おすすめレシピ【犬の管理栄養士監修】

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愛犬にささみを与えていいのか、悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ささみには、犬にとって重要な役割を果たすタンパク質が豊富に含まれている食材ですが、注意点を守って正しい与え方をすることが大切です。

今回は、愛犬にささみを与えて良いのか悩んでいる飼い主さんのために、明日からすぐに作れるささみを使った簡単トッピングレシピや注意点、ささみの栄養素などをご紹介します。

その他、うちのトイプーでは犬の食事について幅広くご紹介しておりますので、興味がある方は【犬の食事カテゴリー】もご確認ください。

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犬にささみを与えるメリット

犬にささみを与えるメリット

  • 価格の安さ
  • タンパク質豊富
  • 低カロリー低脂肪
  • アミノ酸スコア100

価格の安さ

ささみは栄養価が高い食材ですが、価格は安く一般的に100g当たり65〜80円ほどで購入できてコストパフォーマンスが高い食材です。

ささみと同じく低脂質という特徴を持つ牛のヒレ肉は、安い外国産のものであっても100g当たり160〜220円ほどの値段がしますので、ささみはお財布に優しく、継続して与えやすい食材です。

タンパク質が多く含まれている

ささみなどに含まれるタンパク質は、犬の健康に欠かせない栄養素の1つ。

代謝に大きく関わる筋肉の維持や被毛・皮膚の健康だけでなく、食いつきを良くしたり満腹感を継続させる作用も期待できます。

タンパク質は成長期であれば筋肉や骨の成長のため、高齢期は筋肉の衰えを抑えるためと、どのライフステージの犬にも多くのメリットが期待できる成分です。

低カロリー低脂肪

犬の肥満は多くの病気の原因になるため、愛犬に無理なくダイエットさせたい・健康的な体型を維持させたいと考えている飼い主さんには、ささみは最適な食材です。

ささみは脂肪分がとても少なく、1本約50g当たり50kcalほどの低カロリーで愛犬の健康に役立ちます。

アミノ酸スコア100

ささみは「アミノ酸スコア100」の素晴らしい食材です。

アミノ酸スコアとは「たんぱく質量」と、体内では生成できないため食事から摂取する必要がある「必須アミノ酸」が、どれだけバランス良く含まれているかを表すもので、100に近いほど理想的な数値になります。

つまり、ささみは細かな栄養成分は異なるものの、牛・豚肉、まぐろや卵などに匹敵する優秀な食材なのです。

ちなみに、人の必須アミノ酸が9種類であるのに対して、犬の必須アミノ酸はこの9種類にアルギニンを加えた10種類です。

犬にささみを与えるときの注意点

犬にささみを与えるときの注意点

  • 与えすぎには注意
  • 必ず加熱する
  • アレルギーがないかを確認する
  • 調味料は使わない

与えすぎには注意

ささみにはリンが多く含まれています。リンを継続して過剰に与えると、尿結石や骨の損傷など様々な健康トラブルの原因になるので、与えすぎには注意してください。

腎臓病・腎不全など腎臓に何かしらの疾患がある犬についても、リンの過剰が原因で病気が進行してしまう危険性があります。

愛犬に腎臓疾患がある場合は、必ず与えて良い量について獣医師に確認してください

ささみを与えた後に少しでも愛犬の様子がおかしいと思った場合は、早めに獣医に相談しましょう。

必ず加熱する

ささみだけの話ではありませんが、豚肉や牛肉などの肉類を生で犬に与えてしまうと、食中毒や感染症などを発症する恐れがあるため、新鮮な肉であっても念のため与えるときは加熱するようにしましょう。

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アレルギー

愛犬に初めて与える食材のアレルギーチェックは、どの食材でも必要です。ささみを与える場合にも行いましょう。

ささみを少量与えて、愛犬に何かしらの症状が出なければ、アレルギーはないと思われます。

量を増やすことでアレルギー反応が起こる場合もあるので、いきなり多く与えるのではなく徐々に量を増やす事が大切です。

ささみを与えた後に少しでも愛犬の様子がおかしいと思った場合は、早めに獣医に相談しましょう。

調味料は使わない

人間はささみを食べる際に調味料で味付けをしますが、犬に与える場合は使用してはいけません。

例えば、醤油は多くの塩分を含んでいるため、塩分過多により腎臓へ負担がかかったり、「高ナトリウム血症」を起こすおそれがあり危険です。

おすすめ!簡単犬のささみレシピ

愛犬のために、簡単に作れるささみを使ったおやつレシピを3つご紹介します。

ささみの胡麻ジャーキー

【用意する食材】

  • ささみ 適量
  • すり胡麻 適量(胡麻アレルギーがある場合は使用しない)

【調理方法】

①ささみを肉たたきや麺棒などで、愛犬が食べやすい厚さになるまで伸ばします。

※口腔トラブルがある犬の場合は、薄く伸ばして簡単に折れるジャーキにすると良いでしょう。

②ささみを愛犬が食べやすい幅で切り分ける。

※半冷凍状態にすると切り分けやすくなります。

③間隔をあけてささみを並べる。

④胡麻をお好みの量かける。

※胡麻アレルギーがある場合には使用しない・アレルギーがない場合でもかけすぎには注意しましょう。

⑤オーブンレンジに180度で15分〜20分かけて、水分がとんだら完成!

※胡麻に含まれる「セサミン」には抗酸化作用がありますので、アレルギーがない場合はトッピングしてあげましょう。

高齢犬や食が細い愛犬におすすめ!ささみとかぼちゃのリエット

【用意する食材】

  • ささみ 適量
  • かぼちゃ 適量
  • 水 適量
  • ヤギミルクまたは茹で汁 少々(アレルギーがある場合は使用しないで、茹で汁で代用してください)

【調理方法】

①鍋にたっぷりの水を入れてささみを茹でる。

※茹で汁を使用する場合は、アクをこまめに取りましょう。

②かぼちゃは種と皮を取り除き、耐熱容器に入れて柔らかくなるまでレンジで加熱する。

③かぼちゃが柔らかくなったら、ペースト状になるまで潰す。

④ささみに火が通ったら、水気をとってミキサーに入る大きさにカットしてミンチの状態にする。

⑤ささみとかぼちゃを混ぜ合わせながら、少しずつヤギミルクを加えてお好みの硬さになったら完成!

良質なタンパク質を含むささみ・βカロテンなど多くの栄養素を含むかぼちゃ・栄養価が高いヤギミルクを加えることで、栄養満点の手作りごはんの完成です!

愛犬にかぼちゃを与えるメリットは【犬にかぼちゃを与えるメリットは?注目の栄養素!】をご覧ください。

水分補給に最適!ささみと野菜のスープ

【用意する食材】

  • ささみ 適量
  • お好みの野菜 適量
  • 水 適量

【調理方法】

①鍋にたっぷりの水を入れてささみを茹でます。アクが出てきたら中火にし、こまめに取りましょう。

②ささみ茹でている間に、お好みの野菜を食べやすい大きさにカットする。

③アクが出なくなったらささみを取り出し、カットした野菜を鍋に入れ、柔らかくなるまで加熱する。

④野菜に火を通している間にささみを細かく切るかほぐしておく。

⑤野菜が柔らかくなったら、鍋に細かくしたささみを入れて完成!

愛犬の好みやアレルギーに合わせて簡単に作れる、水分補給に最適なスープです!

その他、色々なレシピを参考にしてみたい方は【犬の食事カテゴリー】をご確認ください。

愛犬の健康のために

ささみは正しい方法で与えれば愛犬の健康に役立つ食材です。与えるときにはアレルギーに配慮しながら注意点を守りましょう。

どんなに犬に良い食材であっても与えすぎは禁物。上手にささみを活用して、愛犬の健康にお役立てください

その他、犬の手作りごはんのおすすめ食材は【犬の手作りごはんのおすすめ食材8選!】をご確認ください。

<犬種問わず、愛犬に手作りご飯を与えたい方におすすめ!「うちのトイプー」500円モニター実施中>

監修者:望月 紗貴

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。

公式HP:https://true-dog-lover.com/

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