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犬の鼻が乾く原因は?乾燥によるかさぶたや塗るクリームなど

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犬の鼻は健康状態を確認するための大切な部位で、鼻が濡れていると健康な証拠とも言われています。

愛犬の鼻を定期的にチェックする飼い主さんも多いかと思いますが、犬の鼻は鼻水とは別の分泌液が出ていたり、犬自らが舐めて濡れている状態を維持しています。

今回は、犬の鼻が乾く原因や病院に行った方が良いケースなど詳しく解説していきますので、愛犬の鼻の乾燥で悩んでいる飼い主さんはぜひご確認ください。

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犬の鼻の構造は3種類に分かれる

犬の鼻は3つの構造に分かれており、それぞれ別の役割を果たしています。

1つ目は、外鼻孔(がいびこう)といい、犬の鼻をよく見ると鼻の両ワキの部分に切れ目があります。

犬は基本的に鼻呼吸だけであり、鼻の正面からだけでなく横からも空気を取り込み呼吸をします

2つ目は、上唇溝(じょうしんこう)といい、人間でいう人中ですが、この上唇溝に犬は水分を溜めており匂い分子の吸着に役立ちます

3つ目は、鼻鏡(びきょう)といい、上唇溝と同じで水分を溜めており匂い分子の吸着の感度を高められます

犬の鼻
外鼻孔(がいびこう) ②上唇溝(じょうしんこう) ③鼻鏡(びきょう)

犬の鼻が乾く6つの理由

ここでは、犬の鼻が乾く6つの理由を紹介します。

生理的に鼻が乾くこともありますが、病気が疑われる場合や症状が重度の場合は早めに獣医師に相談しましょう。

生理的に鼻が乾く

生活していく上で乾くパターンは以下の3つです。

睡眠中

睡眠中の犬の鼻は、乾いていることが多いのが特徴です。

適した温度の場所で寝ているときは、体温調整をする必要が特にないため鼻を濡らす必要性がありません。

また、寝ているため匂いで情報を得る必要もなく、鼻は乾いていることが多いのです。

鼻を濡らすための分泌液は、涙と汗が混ざったようなものであり目を閉じているときは目を守る必要がないので涙が出ません。

このように、犬が眠っている時は鼻を濡らすための分泌液も出ずらいということになります。

散歩や運動の後

犬の鼻を濡らすための分泌液は、涙と汗が混ざったようなものからできています。

散歩や運動後は、人間が喉乾くのと同じで犬も喉が乾くので鼻が乾きやすくなっています。

水分補給をしっかりすれば通常の濡れている鼻に戻りますが、犬が遊ぶのに夢中になりすぎて、鼻を舐めること自体を忘れていることもあります。

老化、加齢

犬も老化が始まると、分泌液が出づらくなります。

人間と同じで歳を重ねると、犬も肌が乾燥しやすくなり鼻が乾いていることが多くなります

明らかに元気がない、様子がおかしいという状態でなければそれほど心配する必要はありませんが、老化が原因で愛犬の鼻が乾く場合は重症化する前に獣医師に相談して保湿対策を行うことが大切です。

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病気や体の不調が原因で鼻が乾く

病気や異変があった場合に鼻が乾くパターンは、主に以下の3つです。

脱水症状や発熱

嘔吐や下痢で水分を出しすぎると、犬の鼻が乾くことがあります。

熱中症になっていることもあるので、愛犬の様子が明らかにおかしい場合はすぐに獣医師に相談しましょう。

脱水症状になっているかどうか確認する方法として、鼻の乾き以外に「皮膚つまみ」という方法がありますが、動物病院では血液検査で脱水症状の状況を確認できます。

なお、皮膚つまみとは、犬のうなじの部分(首の後ろ)を軽くつまみあげ、皮膚の戻りを観察します。

皮膚の戻りが遅い時には犬が脱水症状になっている可能性もありますので、水分補給しても治らない場合は、動物病院を受診しましょう。

皮膚の疾患

紫外線による日焼けで鼻が乾くことがあります。また、皮膚疾患で鼻の表面が割れたり、かさぶたができてしまう病気もありますので注意が必要です。

アレルギー

鼻を濡らすための分泌液が出る鼻涙管が詰まってしまい、鼻を濡らすことができなくなり鼻が乾くことがあります。

また、花粉やハウスダスト、ホコリで鼻が乾くことがあります。人間のケースでは、鼻水がでますが犬はその逆です。

アレルギーで鼻が詰まってしまっていることや乾いてしまっていることもあるので、愛犬にアレルギーが疑われる場合は動物病院で診てもらいましょう。

生理現象やたまに鼻が乾いている程度であれば問題はありませんが、時間関係なく乾いていたり継続して乾いている場合、重度の乾燥が見られる場合は早めに獣医師に相談することをお勧めします。

犬の鼻が乾くときに病院に行った方が良いケース

犬の鼻が乾いている時に、病院行った方がいいケースがあります。緊急性の高いものもありますので、当てはまる場合はすぐに病院を受診しましょう。

脱水症状や熱中症が疑われる場合

犬の鼻が乾く理由でもお話しましたが、脱水症状や発熱が見られる場合は早めに動物病院で検査を行いましょう。

特に危険なのは脱水症状で、犬が重度の脱水症状になると人間同様に、最悪の場合は死に至るケースがあります。

・嘔吐や下痢 ・歯茎が白い ・元気がない

なお、下痢や嘔吐でもお腹が空いていて嘔吐したり、ドッグフードが合わなくて下痢をしたりするケースもあります。

分泌液が出ずに鼻が乾く場合

目や鼻の病気で分泌液が出ないこともあり、時間関係なく継続的に鼻が乾いている場合は、病気が疑われます。

少しでもおかしい、不安と感じたら必ず病院を受診してください。

角化症で鼻が乾く

角化症は、角質が作られない犬の皮膚疾患です。

角化症の主な症状
・角質がポロポロ取れる ・ひび割れ ・カサカサに鼻が乾くなど

角化症も病院での処置が必要となり、緊急性は高くありませんが放っておくと治るまでに時間がかかってしまうので、気付いたら早めに病院を受診することをおすすめします。

犬は常に鼻が濡れているわけではないのであまり過敏になり過ぎず、様子を見ながら病院に連れていくか決めましょう。

犬の鼻が乾くときに活用できる塗るクリーム

最近では、犬専用のクリームも販売されていますが、人間のクリームでも代用が可能です。

人間用のワセリン

ドラックストアでも普通に販売されているワセリンですが、一般的には人間の皮膚のひび割れに使われています。

特に白色ワセリンには、保湿力の高い保湿剤が入っていますので、犬の鼻に少し塗ると鼻の乾く症状を軽減できます。

白色ワセリンは、赤ちゃんに処方されるほど危険性が低い保湿剤で保護効果もあるので、ひび割れの鼻に塗り乾燥を防げば痛みの軽減も可能です。

犬用クリーム

人間用ワセリンが効かない場合は、専用のクリームがおすすめです。

肉球と鼻のどちらの乾燥を防げるクリームも売っていますので、ペットショップやネットで探してみてください。

ただし、愛犬の鼻にひび割れがあるような重度の症状を伴っている場合は、獣医師に相談することをお勧めします。

犬の鼻が乾くときのクリーム以外の対処法

クリームで乾燥を防ぐ以外に自宅でできるケアもあります。

水分補給をしっかりさせる

鼻を濡らす分泌液は水分ですので、水分が大幅に不足すると分泌液も出なくなることがあります。

水だけでは飲まない犬の場合は、フードにスープなどを混ぜて水分を補給させたり、ウェットフードをあげて水分を補給させてください。

特に、脱水症状を防ぐためだけではなく健康を維持する役割もあるので、愛犬の水分補給はしっかり行うようにしましょう。

部屋を加湿する

犬も人間と同じで部屋が乾燥したら、鼻や皮膚も乾燥します。

特に冬場は肌がパキパキになるように犬の鼻も乾いてしまいますので、加湿器で部屋を加湿したり、濡れたバスタオルを干して乾燥を防ぎましょう。

なお、部屋の湿度は50%〜60%を保つようにしてください。

また、犬の呼吸は基本的に鼻呼吸であり、空気の乾燥は病気を引き起こす原因にもなります。

その場合、呼吸器系の病気や皮膚の病気にもなりかねないので注意が必要です。

愛犬の鼻を健康に保とう!

今回は、犬の鼻が乾く原因や動物病院に行った方が良いケースについて紹介しました。

犬の鼻は、単に匂いを嗅ぐためだけではなく、体温の調整機能を維持するためにも重要な役割を果たしています

犬にとって「鼻が乾く」ということは、体調や病気を表現できる部分であり、言葉が通じないからこそ飼い主さんは、細かい部分まで観察が必要になります。

家族の一員としてしっかり見守り、健康状態のチェックを忘れないように心がけましょう。

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監修者:望月 紗貴

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。

公式HP:https://true-dog-lover.com/

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