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愛犬のブラッシングはどうしていますか?
トイプードルにとって、ブラッシングはとても大切です。
日々のブラッシングや涙やけのケアなどを正しく行うことで、見た目の可愛さを保つだけでなく皮膚トラブルの予防にもつながります。
今回は、ブラッシング方法や涙やけ対策がわからない飼い主さんや皮膚トラブルで悩んでいる飼い主さんのために、ブラッシング方法や涙やけ対策、耳のケアなどトイプードルに大切なケアの方法をご紹介します。
なお、トイプードルについて知りたい方は【トイプードルカテゴリー】をご確認ください。

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トイプードルの健康管理で大切なこと

トイプードルの健康管理で大切なのは、体の内部のことだけではありません。
愛犬に心身ともに元気で健康にすごしてもらうためには、普段から飼い主さんによる様々なケアが必要です。
トイプードルは定期的な皮膚のケアが必要
トイプードルは抜け毛も体臭も少なく、あまりお手入れが必要ないと思われがちですが、定期的な皮膚のケアを必要とする犬種です。
トイプードルの特徴はくるんとしたカールのかかった被毛ですが、お手入れを怠ると毛は伸びてもつれたり、毛玉ができてしまいます。
被毛にもつれや毛玉ができた状態で放置してしまうと、皮膚がひっぱられたり蒸れたりして皮膚トラブルを引き起こすことも・・。
定期的にトリミングサロンでカットやシャンプーをしてもらうことはもちろん、自宅でのブラッシングは必須です。
なお、ケアを怠ってしまうと発症する恐れがある皮膚病については【犬の皮膚病の種類やケア方法、治療例など】をご確認ください。
トイプードルは涙やけを起こしやすい犬種
トイプードルは生まれつき、涙の穴から鼻に通じる鼻涙管が狭いことが多く、涙の出やすい犬種です。
そのため、ほかの犬種に比べて涙やけを起こしやすいです。
涙やけの原因はこの鼻涙管の狭窄や閉塞であったり、生まれつきの体質、まつ毛の生え方の異常や不適切な食事など様々です。
原因によっては動物病院で治療が必要なこともありますが、自宅では定期的に涙やけのケアを行いましょう。
トイプードルは耳のケアも大切
本来、犬は自分の耳垢を外に押し出す「自浄作用」が備わっているため、耳のトラブルを抱えていない場合を除き、耳の中の掃除をそれほど必要としません。
自宅ケアでは、自然に出てきた耳垢を見える範囲で拭き取ってあげる程度です。
しかし、トイプードルは耳の中に柔らかい毛がびっしりと耳の奥深くまで生え、自身の自浄作用を阻害しているだけでなく、垂れた耳によって耳の中でマラセチアなどの菌が増えやすくなっています。
トイプードルは外耳炎などの耳のトラブルを引き起こしやすく、定期的に動物病院やトリミングサロンで耳の中の毛をカットしてもらう他、自宅でも定期的に耳の中をチェックして耳垢や汚れを拭き取ってあげる必要があります。
トイプードルのブラッシング方法

トイプードルにはブラッシングが大切です。
正しい方法で愛犬のブラッシングを行いましょう。
トイプードルのブラッシングの必要性と頻度
犬のブラッシングには、被毛に付いた汚れの除去や血行促進や新陳代謝を促す健康効果があります。
特にトイプードルのような、くるんとカールした被毛にはゴミやホコリといった汚れが絡まりやすく、もつれたり毛玉もできやすいためブラッシングは必須。
ブラッシング不足により、アレルギーや皮膚トラブルを起こしてしまうこともあります。
トイプードルのブラッシングの頻度
トイプードルのブラッシングは、1日1回行いましょう。
トイプードルのようなくるんとカールした被毛は少しブラッシングをさぼっただけでも、もつれてしまったり毛玉ができてしまい、皮膚トラブルを起こしやすくなってしまいます。
愛犬がブラッシングを嫌がり、どうしても毎日ブラッシングをすることが難しい場合は、2日に1回を目安にブラッシングを行ってください。

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トイプードルのブラッシングに使用するブラシの種類
- 犬用のコーム
人間のクシと似たような形をしていますが、犬用のコームはコームの刃の長短や目の細かさなど、さまざまな種類があります。
トイプードルのブラッシングでは、長すぎる刃よりも通常の刃で1つのコームに目が粗いものと細かいのもが付いたものがいいでしょう。
犬用のコームは被毛の流れを揃えたり、整えるなどの仕上げ作業に使用することが多いクシですが、トイプードルではもつれている毛をといたり、毛玉のチェックなどにも使用します。
- スリッカーブラシ
「く」の字のような形をした針金が、一面びっしりと付いたスリッカーブラシは、ソフトタイプとハードタイプがあります。
スリッカーブラシは、もつれている毛や毛玉をといたり、死毛(毛根の痛みなどによって今後抜け毛となる毛)を除去するときに使用します。
力を入れすぎてしまうと地肌を傷つけてしまう恐れがあったり、切れ毛を作ってしまう恐れがあるため、自宅でのトイプードルのブラッシングではソフトタイプを使用してください。
- 犬用の獣毛ブラシ
犬用の獣毛ブラシは、ブラッシングを嫌がる場合や子犬におすすめです。
ブラシの部分が豚毛や猪毛などで作られており、被毛に艶を出すときや被毛の流れをを整えるために使用します。
ほかのブラシのようにもつれた毛をといたり、死毛を除去することはできませんが、ブラッシングを嫌がるトイプードルや子犬のブラッシングに使用して、ブラッシングに慣れてもらうことができます。
トイプードルのブラッシングの手順
- 落ち着かせる
犬は高いところが苦手なため、テーブルの上などに座らせましょう。
やんちゃな犬の場合、飛び降りようとする恐れがあるため、目を離さないように注意してください。
テーブルの上が難しい場合では、座って膝の上に抱いて行います。
- もつれ毛や毛玉をほぐす
スリッカーブラシを使用し、もつれている毛や毛玉を根元から優しく丁寧にほぐします。
頑固にもつれている毛は指でほぐしてからスリッカーブラシを使用してください。
もつれた毛や毛玉が残っていると、ブラッシングをしたときに毛が絡んで痛い思いをさせてしまうため、しっかりとほぐしてくださいね。
- 体のブラッシングする
スリッカーブラシを鉛筆をもつように持ち、片手で毛をかき分けて根元にブラシを軽く当てたら、そのまま毛の流れに沿って毛先に向かってとかしてください。
ブラシを当てるのは最初の一瞬だけで、あとは手首をスナップさせるようにブラシを動かすのがポイントです。
背中から始めて、四肢、しっぽ、お腹、首、耳、顔と行うといいでしょう。
- 顔周りのブラッシングをする
顔周りのブラッシングはコームで行います。
愛犬の顎の下に片手を添え、固定してあげましょう。
顔にブラシが近づくと嫌がるトイプードルもいますが、目から鼻の頭、鼻から頭頂部に向かってとかすと嫌がらずにブラッシングさせてもらえます。
- 仕上げ
最後にコームで全体の毛の流れを整えます。
このとき、コームはゆっくり動かし、ほつれている毛や毛玉がないか丁寧にチェックして、コームが引っかかる場所があればスリッカーブラシでブラッシングし直します。
ブラッシングを嫌がるときの対策
愛犬がブラッシングを嫌がるときは、まずブラシに慣れさせることから始めてください。
愛犬のそばにブラシを置いたり、触らせたりして、ブラシが怖くないものだと教えてあげることが大切です。
ブラシに慣れてきたら獣毛ブラシなどを使用して、とかすのではなく撫でるように愛犬の体にブラシを当てます。
このとき、愛犬が触られても抵抗の少ない背中から始めるといいでしょう。
嫌がるようであればすぐに離し、また当てる。これを毎日繰り返し、少しずつブラシを当てていられる時間伸ばし、触れる範囲を増やすことでブラシに慣れてブラッシングをさせてくれるようになります。
なお、ブラシ慣れさせるためには、オヤツの利用も効果的です。
トイプードルの涙やけケア方法

トイプードルは涙やけを起こしやすいため、目元のケアが必要です。
ここでは、自宅でできる涙やけのケア方法をご紹介します。
涙やけが生じているときのケア方法
トイプードルの涙やけのケアは、涙が出ていたらこまに拭き取ってあげることです。
涙やけ用のローションなどで湿らせたコットンを用意します。
コットンの先が目の中に入らないように注意しながらマズルに軽く押し当て、目頭に向かって押し上げるように優しく拭いてください。
このとき、目やにがある場合は目やににコットンを当てて目やにをふやかし、目頭からマズルに向かってつまむように取り除いてください。
また、目元の毛の生え方が過剰な涙がでる原因になることもあります。
目の周りの毛をカットして涙の拭き取りを行えば涙やけが悪化することが予防できますが、飼い主さんがカットするのは危険なので、トリミングサロンで目の周りのカットをお願いしましょう。

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食事で涙やけをケアする方法
涙やけの原因が食事ということもあります。
フードに含まれる添加物が多いと、上手に消化できずに体内に老廃物が溜まり鼻涙管を詰まらせてしまうことも少なくありません。
また、脂肪分が多い食事もNGです。
現在与えている食事を無添加のフードや手作りごはん、アレルギーに配慮したフードなどに変えてあげることで改善されることもあるため、トイプードルに適した食事なのか、愛犬に合った食事なのかなど、食事内容を見直してみましょう。
なお、どのようにドッグフードを選んで良いか分からない方は【トイプードルの涙やけに配慮したドッグフード選び】をご確認ください。
トイプードルの耳のケア方法

トイプードルは一般的には垂れ耳です。
耳の中にまで毛がびっしりと生えているため、定期的な耳のケアが必要です。
トイプードルの耳掃除の頻度
トイプードルは外耳炎になりやすい犬種のため、月に1回を目安に耳掃除を行ってください。
毎月1度動物病院やトリミングサロンでシャンプーをお願いしている場合では、耳掃除がセットになっているか確認しましょう。
トイプードルの耳掃除の方法
イヤークリーナーやイヤーローションで湿らせたコットンを用意します。
自宅での耳のケアは、耳の中を傷つけないためにも、耳の穴の手前の見える範囲の皮膚を優しく拭いてください。
耳の中が赤くなっている、異臭がする、ひどく汚れているといった場合は、炎症を起こしていることも考えられるため、動物病院を受診するようにしましょう。
耳掃除をするときの注意点
奥の方に汚れがあった場合、綿棒などを使用して耳掃除をしようとする飼い主さんもいますが、耳の皮膚を傷つけてしまったり、汚れや耳垢を奥に押し込んでしまう可能性があるため、自宅でのケアで綿棒は使用しないでください。
耳の奥に気になる汚れが見えた場合は自分では行なわず、動物病院で耳掃除をしてもらいましょう。
また、市販で耳洗浄液も販売されていますが、耳の状態によっては使用することができないこともあります。
耳洗浄液を使用したい場合は獣医師に相談してからにしてください。
トイプードルはブラッシングや涙やけのケアが必須!

今回は、トイプードルのブラッシングの方法や、涙やけ対策についてご紹介しました。
トイプードルの可愛らしい見た目を保つだけでなく、皮膚の健康を保つためにも自宅でのケアは大切です。
ブラッシングや耳のケアなどは、慣れないと最初は嫌がることも多いのですが、おやつなどをご褒美として活用し、愛犬のブラッシングや涙やけのケア、耳のケアを行ってあげましょう。
なお、犬のケアについて詳しく知りたい方は【犬のケアカテゴリー】をご確認ください。

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うちのトイプー記事作成担当。ペットフーディスト、動物介護士、ペット看護士、ペットセラピスト、トリマー・ペットスタイリスト、JKC愛犬飼育管理士の資格を保有。虹組愛犬の介護をきっかけに犬の健康や介護の在り方について考えるようになり、わんこのスペシャリストを目指して日々勉強中。17歳のMダックスと16歳のチワックスと暮らす。

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。