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子犬を迎え入れたばかりで、育て方に悩む飼い主さんも多いのでないでしょうか。特に初めて子犬を育てる方は、何に注意をすれば分からないこともあるでしょう。
子犬の時期に、しつけや食事管理を間違えてしまうと、後々問題行動が出たり成長過程で何かしらの問題が生じることもあります。
今回は、子犬を育てている方や、初めて子犬を迎え入れた方のために、子犬の育て方を「しつけ編」「食事編」「その他」に分けてご紹介します。
なお、愛犬のしつけに悩んでいる方は【犬のしつけカテゴリー】も合わせてご確認ください。

子犬の育て方①しつけ

子犬のしつけは、その犬が生涯生きていく上で必要な社会化を学んだり、家族の中でのポジションを確立するためにとても大切です。
子犬が生きていくために、さまざまな環境や物事、他犬や他者に適応するための能力を培うことを「犬の社会化」と呼びます。
子犬の社会化は早ければ早いほど良いので、ワクチン接種を終えた段階で早めに行いましょう。
また、子犬は幼い時に孤独な時間が多いと、問題行動が多くなる傾向があります。
そのため、子犬を迎え入れるのは、自宅に誰もいない時間帯が少ない状況で、気持ちにも余裕がある時に迎え入れると良いでしょう。
なお、子犬を家族に迎え入れる方法として里親を考えている方は【トイプードルの保護犬の迎え入れ方や保護犬を迎え入れる準備など】も合わせてご確認ください。
子犬の社会化期の重要性
子犬の社会化期では、しつけだけでなく様々な刺激に触れさせてあげなければいけません。どのような刺激があるのか一例をご紹介します。
- 子犬を色々な場所に連れていく
散歩道、人が多い場所、動物病院、トリミングサロン、ドッグカフェなど
- 子犬を色々な人と触れ合わせる
獣医師、動物病院のスタッフ、トリマー、同居していない家族、関わりの深い友人など
- 他の犬と触れ合わせる
ドッグラン、犬の幼稚園や保育園を利用、友人の犬、近所の犬など
- 色々な音を聞かせる
インターフォンの音、電話の着信音など
上記以外にも、子犬と生活する上で必要だと思う事には、積極的に子犬を触れさせて早期社会化を行いましょう。
子犬の時期に「犬の社会化」を行わないとどうなる?
犬種や性格、個体差によって異なりますが、子犬の時期は警戒心よりも好奇心の方が強い傾向にあるため、社会化を行いやすいと言われています。
しかし、成長するにつれて警戒心が強くなり、初めて触れるものや見るものに対して、柔軟な対応が出来なくなっていくケースが多いのが特徴です。
そのため、子犬の時期に「犬の社会化」が十分に行われないと、恐怖心や不安な気持ちから噛みついてしまったり、吠えてしまう恐れがあります。
「噛みつく」「吠える」などの問題行動が増えると、社会化をするのが更に難しくなっていくので、子犬の時期からしっかりと社会化を行いましょう。

子犬の基本のしつけ
子犬の基本のしつけは下記の通りです。
- トイレ
- ハウス
- おいで
- おすわり
- 待て
- 噛み癖
- お留守番など
これらは、人と生活する中で必要なしつけですので、積極的にトレーニングを行いましょう。
なお、上記でご紹介した子犬の基本のしつけ方法などについて詳しく知りたい方は【子犬期に行っておきたい基本のしつけや方法】をご確認ください。
子犬の育て方②食事

子犬に限らず、犬を育てる上で食事管理は欠かせません。特に子犬期は、成長途中のために多くのエネルギーを必要とし、消化器官に負担をかけないよう与え方にも配慮が必要です。
栄養価の高い子犬用ドッグフード
そのため、子犬のドッグフードを選ぶ際は、「子犬用」「幼犬用」「パピー用」などと表記されているドッグフードを選びましょう。
子犬用のドッグフードには身体作りや抵抗力を強くするために、タンパク質やミネラル類の一部が成犬期より豊富に含まれており、栄養価が高いのが特徴です。
消化しやすいドッグフード
子犬は骨格だけでなく、内臓などの消化器官もまだまだ成長途中なので、消化を助けるために、1日のご飯を4~6回前後(月齢によって異なる)に分けて与えてあげましょう。
その他、子犬の食事では食事の与え方にも注意しなければいけません。
子犬が消化しやすいように、子犬用のドッグフードを40℃~50℃程度のお湯で15分~20分かけてふやかしてからあげましょう。
ドッグフードに熱湯をかけてしまうと、栄養素が崩れてしまうので注意が必要です。
子犬によって個体差がありますが、初めは全てをお湯で柔らかくしたドッグフードを与え、問題なく食べれているようであれば、徐々にドライフード(柔らかくする前に状態)の割合を増やして下さい。
もしも、子犬が食べれていないようであれば、無理にドライフードを与えず、柔らかくしたドッグフードの割合を増やしてあげます。
その他、うちのトイプーでは犬の食事について幅広くご紹介しておりますので、興味がある方は【犬の食事カテゴリー】もご確認ください。

子犬の育て方③その他

子犬を育て方で大切なことは、しつけや食事だけではありません。
子犬の特徴を踏まえた育て方や、大きく環境が変化した事によるストレスなどに対する精神面のケアなども非常に重要です。
子犬のトイレ
子犬は、排尿や排泄を行う回数が多いため、飼い主さんや家族がいない状況でもトイレが出来る環境を作ってあげましょう。
また、排尿や排泄を我慢する事が出来る時間も短く、飼い主さんなしではトイレができない状況だと、トイレの失敗も増えてしまいます。
そのため、ケージやサークルの中にトイレトレーを置いてあげて、こまめにトイレシートも交換してあげてください。
子犬の睡眠
子犬は、外部からの刺激に慣れていないなどの要因から、とても疲労が溜まりやすい時期です。また、睡眠は子犬の肉体的・精神的成長のためにも十分に睡眠を取る必要があります。
子犬は、1日の大半を寝て過ごす(18時間から20時間ほど)ため、子犬が可愛いからと構いすぎないように注意してください。
また、子犬は成長するにつれて睡眠時間が短くなる傾向にありますが、子犬によって個体差があります。子犬の様子を観察し、子犬が疲れているようであれば無理に活動させずに、寝かせてあげましょう。
子犬の睡眠時間(目安)
- 2ヶ月から3ヶ月:19時間前後
- 4ヶ月から5ヶ月:18時間前後
- 6ヶ月から7ヶ月:17時間前後
※個体差や飼育環境によって変化するため、あくまでも参考として覚えておきましょう。
子犬の精神面のケア
迎え入れたばかりの子犬はとても可愛く、飼い主さんが構いすぎてしますことがあります。
しかし、子犬にとっては睡眠不足を中心にストレスがかかりやすい時期ですので、十分な睡眠をとらせて精神面のケアも行ってあげることが大切です。
子犬は新しい環境にも慣れておらず、子犬を迎え入れた後の数週間は、ストレスがかかりやすいので注意が必要です。
自宅に迎え入れた直後は、子犬にとって自宅の景色・匂い・音など全てが刺激となり、それら全てがストレスを感じさせる要因となる恐れがあります。
なお、子犬の夜鳴きについて知りたい方や子犬の夜泣きで悩んでいる方は【犬が夜吠えるのはなぜ?対策について】をご確認ください。
人生の良きパートナーになるために

今回は、子犬の育て方を「しつけ編」「食事編」「その他」に分けてご紹介しました。
子犬の育て方では、様々なことに注意することがありますが、特に犬の社会化が重要です。犬の社会化が不十分だと、子犬が成長してからもストレスがかかりやすくなったり、問題行動が増える原因となります。
子犬が元気で健康に過ごせるように、飼い主さんは子犬の育て方をしっかりと学びましょう。
なお、愛犬の健康を守るために欠かせないケア方法について詳しく知りたい方は【犬のケア方法カテゴリー】も合わせてご確認ください。


うちのトイプー記事作成担当。犬の管理栄養士、犬の管理栄養士アドバンス、ドックトレーニングアドバイザー、ドックヘルスアドバイザー、愛玩動物救命士、愛玩動物介護士、ペットロスケアマネージャー、犬猫行動アナリストなどのペット関連資格を保有。愛犬との出会いをきっかけに「人と犬の生活をより良くするための力になりたい」という思いが強まり、犬の栄養学記事を主に執筆する。メスのチワワ×ミニチュアダックスフントのミックス犬2頭と共に暮らす。
Petime.Plus公式HP:https://petime-plus.com/

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。