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犬の足に力が入らなくなる病気をご存じでしょうか?
最近ふらふらと歩く、片足を浮かせながら歩くなど、愛犬の足に力が入らないような仕草が見られたら、老衰、または病気を疑って早めに動物病院で検査を行いましょう。
今回は、犬の足に力が入らないというような症状を引き起こす病気や、その他の原因について詳しくご紹介します。
なお、うちのトイプーでは犬の病気について幅広く【病気カテゴリー】でご紹介していますので、気になる方は是非ご覧ください。

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犬の足に力が入らなくなるのは何故?

犬の足に力が入らなくなる原因は、老衰による老化現象の他、病気など様々です。病気によっては深刻なものもありますが、治療によって完治が可能なものもあります。
また、犬の足に力が入らない場合、足そのものというよりも神経の異常が原因となっているケースもあるので注意が必要です。
愛犬の日ごろの様子をしっかりと観察して、少しでも異常がある場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
犬の足に力が入らない時に考えられる主な4つの病気

ここでは、犬の足に力が入らなくなる時に考える原因の1つとして、病気についてご紹介します。
なお、うちのトイプーでは犬の病気について幅広くご紹介しているので、興味がある方は【犬の病気カテゴリー】をご確認ください。
脊椎や脊髄に関連する病気
椎間板ヘルニアなど、脊椎や脊髄に問題が引き起こされると、犬の後肢の感覚を調節している神経部分に異常が生じて、足に力が入らなくなるなどの症状が引き起こされます。
進行度合いや犬の個体差によって異なりますが、歩行時にふらついたりするときは注意が必要。
椎間板ヘルニア以外にも、椎間板(背骨・背骨間のクッション的役割を果たす部位)が変形して、神経が圧迫されると、痛みはもちろん四肢の麻痺も引き起こされます。
股関節形成不全
股関節形成不全は、大型犬や超大型犬に多く発症する病気で、股関節部分の緩みが原因で股関節のつくりが異常になる病気です。
このケースでは、跛行(一方の肢をかばうように歩いたり、引きずって歩くようなアンバランスな歩行)や横座りで座る、歩くときに腰部分が左右に揺れる、足に力が入らなくなるなっているような症状が確認されます。
脱臼や亜脱臼
脱臼は、高いところから飛び降りる、激しくジャンプするなど、犬の関節の可動域を超えてしまったときに、関節を形成している骨部分が完全に離れてしまう状態を指します。
亜脱臼については、脱臼のように骨部分が完全に離れてしまっていないものの、部分的に突出してしまっている状態を指しますが、いずれもトイプードルのような小型犬に多く生じます。
足に力が入らないような状態が続いたり、スキップするように歩行するなどの症状が出た場合や、高い場所から飛び降りたりしたときに「キャン!」と鳴くようなことがあった場合に注意が必要です。
なお、膝蓋骨脱臼については、【膝蓋骨脱臼の症状や予防法】で詳しくご紹介しております。
脳に関連する病気
腫瘍や犬の脳に遺伝子的(生まれつきの)疾患があるなど、脳に何かしらの異常があると後ろ足に力が入らないような症状が確認されることがあります。
その他、フラフラ歩くときにも注意が必要です。
脳の病気に関しては、脳内のどの部位の異常かによって症状が大きく異なるケースが多いので、後ろ足に外科的な異常がないのに愛犬の足に力が入らないような様子が見られるときは、早めに獣医師に相談しましょう。

犬の足に力が入らない病気以外の2つの原因

ここでは、犬の足に力が入らない原因について、病気以外で考えられる理由をご紹介します。
怪我などの一時的な外傷によって足に力が入らない
散歩中やドッグランなどで走っているときに、少し足をぶつけたり捻るなどした場合、病気とまでいかなくても一時的に痛みが生じて犬の足に力が入らなくなることもります。
このようなケースでは、脱臼や亜脱臼などの可能性も考えて念のため動物病院で検査してもらうことをおすすめしますが、一時的な痛みで特に治療が必要とならないケースもあります。
老化によって足に力が入らない
犬は老化にともなって筋肉量が低下して、足に力が入らないような症状が引き起こされることがあります。
犬の場合は、一般的に後ろ足から筋力の低下が促進されていきますが、高齢の犬で足に力が入らないようなケースでも老化と決めつけずに、念のため動物病院での検査は行いましょう。
筋力低下によって足に力が入らないケースでは、愛犬が歩きたがるようであれば安全な場所で歩かせて、筋力の低下の進行を抑えるためのマッサージも効果的です。
犬の足に力が入らない時の対策方法

犬の足に力が入らないような様子が見られたら、まずは動物病院で検査を行うことが大切です。
数分でおさまるようなケースでは、一時的な外傷による痛みであることがほとんどですが、病気の可能性がある場合は何より早期発見・早期治療が大切です。
また、老犬で足に力が入らないのが筋力の低下によるものだと明らかな場合は、愛犬のペースで安全な場所で歩かせたり、マッサージを行うことをおすすめします。
最近では、獣医師免許を持っている方がマッサージ治療を行っているケースもあるので、調べてみるとよいでしょう。
その他、科学的に確実な効果が認められているわけではありませんが、食事管理でグルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントを取り入れるのも良いでしょう。
痛みや炎症が生じている場合は、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)で痛みや炎症の緩和をしてあげることをおすすめします。
なお、動物病院でオメガ3脂肪酸が入ったサプリメント(多くのケースでは「アンチノール」)を処方していることも多いので、相談してみると良いですね!
犬の足に力が入らないときは、原因に応じた対策が必須

足に力が入らない状態が続く場合は、犬のQOLを低下させないためにも必ず獣医師に相談して適切な検査を受けさせましょう。
なお、うちのトイプーでは犬の病気について幅広くご紹介しているので、興味がある方は【犬の病気カテゴリー】をご確認ください。

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。