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3ヶ月のトイプードルはとても小さく、愛らしい姿に日々癒されていることでしょう。
しかし、生活の中でどんなことに気をつけたらいいのかわからない時期でもあるのではないでしょうか。
小型犬であるトイプードルにとって、3ヶ月というのは成長する上でとても大切な時期です。
今回は、これからトイプードルをお迎えしようと思っている人や現在一緒に暮らしている飼い主さんのために、トイプードル3ヶ月の生活の注意点をご紹介します。

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Index
3ヶ月のトイプードルと生活する時に気をつけたいこと

3ヶ月のトイプードルと生活する時は、体重管理や食事の内容、遊ぶ時間など気をつけてあげることがたくさんあります。
トイプードルの3ヶ月といえば、人間の年齢に換算すると5歳くらいにあたり、成長期の真っ只中です。
元気で健やかに成長してもらうためにも、3ヶ月のトイプードルが快適な生活環境にしてあげることはもちろん、正しい知識を身に着けてお世話をしてあげましょう。
3ヶ月のトイプードルの適切体重は1.25~2.5kg程度

3ヶ月のトイプードルの適切な体重の目安は、どれくらいの大きさに成長が予測されるかで異なりますが、1.25kg~2.5kg程度です。
■3ヶ月のトイプードル体重の目安
成犬時の体重 | 2.5kg | 3.0kg | 4.0kg | 5.0kg |
適切な体重 | 1.25kg | 1.5kg | 2.0kg | 2.5kg |
ペットショップやブリーダーなどが示す成犬時の体重は通常、以下のような方法で算出されています。
成犬時の体重目安の算出方法
2ヶ月のトイプードルの体重×3
3ヶ月のトイプードルの体重×2
3ヶ月のトイプードルの体重も、成犬時の目安の体重も個体によって異なります。
そのトイプードルの骨格、筋肉の量や付き方、遺伝や生活スタイルなど1匹1匹違うため、あくまでも目安として考えておきましょう。
3ヶ月のトイプードルの体重を適切に保つのは健康のため!
3ヶ月のトイプードルはとても小さく、小さいままでいて欲しいためにご飯の量を少なくしている飼い主さんも少なくありません。
また、悪質なペットショップやブリーダーでは「ご飯の量を減らせば小さいままです」と言われることもあるでしょう。
しかし、トイプードルの成犬時の大きさは遺伝子によって決まっており、3ヶ月のトイプードルのご飯量を少なくしても成犬時の大きさには関係ないどころか、3ヶ月のトイプードルに様々な悪影響を与えてしまうので注意してください。
■体重が少ないことで起こり得るリスク(一例)
・免疫力が低下する ・肝臓機能が低下する ・四肢や関節が弱くなる ・病気になりやすくなる ・病気になっても治りにくい ・低血糖症になる危険性がある ・身体の発育が健全に行われない ・発達障害(発達不良)
子犬の時期は成犬に比べて体内の水分量が多く、4ヶ月頃まではぽっちゃりと見えても問題はありません。
トイプードルは6ヶ月頃まで急激に成長します。成長期である3ヶ月と言う時期は、肥満を気にしすぎずに十分な栄養を与えてあげることが大切です。
適切な体重でないと足腰に負担も!
もともとトイプードルはほかの犬種と比べ、足の骨が細く関節や骨自体に負担がかかりやすい犬種です。
それに加え、3ヶ月のトイプードルは筋肉組織の成長期でもあり、十分に栄養が行き届いていないと筋肉量が少ないことでバランスを崩しやすくなり、骨折する可能性もあります。
また、逆に成長期だからと明らかに肥満な体型にさせてしまうと、重い体を支えるために足腰に負担がかかり、膝蓋骨脱臼(パテラ)や環軸亜脱臼(環椎軸椎不安定症)などのリスクも高まります。
3ヶ月のトイプードルに限らず、トイプードルはもとも脱臼や骨折しやすい犬種のため、元気な毎日を過ごしてもらうためにも適切な体重を保ってあげましょう。
お迎えした時の体重が適切とは限らない!
3ヶ月のトイプードルをお迎えしたら、まずは体を触って適切な体型であるかを確認してください。
3ヶ月のトイプードルであれば、背骨やあばら骨、腰骨などがわかるかわからないかくらいが丁度良く、逆に容易に骨がわかる場合は痩せすぎなので注意が必要です。
自分で適切な体型の判断が難しいと思ったときは、動物病院で獣医師にチェックしてもらいましょう。
悪質なペットショップやブリーダーでは…
小さいトイプードルのほうが販売しやすいため、わざとご飯の量を少なく与えていることもあります。

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3ヶ月のトイプードルの遊ぶ時間目安は1回10~15分程度

3ヶ月のトイプードルの遊ぶ時間の目安は、1回10~15分程度で1日に3~4回の頻度です。
3ヶ月のトイプードルは元気いっぱいで疲れ知らずのように見えますが、自分の体力の限界が分かっていないだけです。
そのため、遊ぶ時間が長すぎると疲れてしまい、体調を崩したりご飯を食べないということも。
逆に遊ぶ時間が短すぎて不十分だと、ストレスを感じて吠えるようになることもあるため、遊ぶ時間は3ヶ月のトイプードルの体力に合わせて調整してあげましょう。
遊ぶ時間を作るときの注意点
同じ3ヶ月のトイプードルであっても、体力には個体差があります。最初は遊ぶ時間を5分や10分など短い時間からはじめ、少しずつ時間を伸ばしていくようにしてください。
また、どんなに体力があるように見えても、トイプードルが4ヶ月になるまでは、遊ぶ時間は多くても1回30分以内に留めておくようにしましょう。
その他、子犬の噛み癖対処法については【子犬の噛み癖の原因や対策、しつけ方法】をご確認ください。
3ヶ月のトイプードルの食事やおやつの選び方

成長期である3ヶ月のトイプードルは、体の基礎を作る大切な時期のため、食生活にも注意してあげなければいけません。
ここでは、3ヶ月のトイプードルの食事やおやつの選び方をご紹介します。
3ヶ月のトイプードルの食事は子犬用の総合栄養食を選ぶ
3ヶ月のトイプードルの食事は、「子犬用」や「パピー用」と書かれた総合栄養食のドッグフードを選びましょう。
ドッグフードは様々なものが販売されており、パッケージをよく見るとどんな目的で使用するかが必ず記載されています。
<ドッグフードの種類>
- 総合栄養食
主食として与えることを目的として、総合栄養食と水だけで健康を維持することができるように犬が1日に必要とする栄養素がバランス良く含まれています。
- 間食
おやつやご褒美として、限られた量を与えることを目的としています。
- 療法食
病気の治療の補助を目的として、獣医師の指導のもとに使用します。
- 副食や一般食
犬が好んで自発的に食べることができるよう、嗜好性を増進する目的で使用します。「おかずタイプ」や「ふりかけ」などと表示されることもあります。
- 栄養補助食
特定の栄養を調整したり、カロリー補給を目的として使用します。「サプリメント」も栄養補助食にあたります。
3ヶ月のトイプードルに総合栄養食以外のものを主食として与えるのは、栄養バランスの偏りや栄養不足となり成長の妨げになってしまうため、必ず総合栄養食を選びましょう。
また、子犬や成犬、老犬では1日に必要な摂取カロリーが異なるほか、栄養素もライフステージに合わせて調整されています。
トイプードルは10ヶ月まで子犬期にあたるため、総合栄養食を選ぶ際は子犬用やパピー用と記載されていることも確認してください。
3ヶ月のトイプードルのご飯の量
3ヶ月のトイプードルのご飯の量は、ドッグフードのパッケージに記載されている「体重ごとの1日の給与量」を目安に、1日に数回に分けて与えてあげましょう。
この時に注意したいのが、ドッグフードのパッケージに記載されているのはあくまでも平均体型の場合の給与量であるということです。
3ヶ月のトイプードルの体型が適切でなかった場合、誤った体重の給与量でご飯をあげることとなり、摂取カロリーが多すぎたり少なすぎることになります。
成長期であるため少しくらい多い分には問題ありませんが、少ないと成長の妨げになり、極端に多すぎれば内臓に負担をかけてしまうことになるため、注意してください。
正しい量を与えてあげたい場合は、電卓を使用して以下の計算方法で3ヶ月のトイプードルが1日に必要な摂取カロリーとご飯の量を算出してください。
<3ヶ月のトイプードルが1日に必要なご飯量の計算方法>
- 体重×体重×体重=A
- Aに対して√(ルート)を2回押す=B
- B×70=C(安静時エネルギー要求量)
- C×3.0(←3ヶ月のトイプードルの活動係数)=D(1日に必要な摂取カロリー)※活動係数は4ヶ月から変わるので注意
- D÷ドッグフードの100g当たりのカロリー量×100=1日に与える量
3ヶ月のトイプードルの便も目安にする!
・便が柔らかくて掴めない:1回のご飯の量が多い
・便が硬くてコロコロしている:ご飯の量が少ない、水分が足りてない
3ヶ月のトイプードルのご飯の回数
3ヶ月のトイプードルは消化器官が未発達な上、一度にたくさんの量を食べることができないため、ご飯を与える回数は1日に3~4回にしてあげましょう。
1日1回や2回では、空腹の時間が長すぎてストレスを感じてしまったり、1度にたくさんの量を食べなければいけないため、消化不良となって下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性があります。
3ヶ月のトイプードルのおやつは子犬用の柔らかいものを選ぶ
3ヶ月のトイプードルにとって、おやつは必ずしも必要というものではありません。
しかし、ご飯の時間になる前にお腹が空きすぎて吐いてしまったり、イライラしてしまう子もいるため、おやつ与えることで空腹時間を減らしてあげることができます。
また、3ヶ月と言えば、しつけや様々なトレーニングをしている時期でもあり、ご褒美としておやつを活用すればトイプードルのやる気もアップするでしょう。
3ヶ月のトイプードルのおやつを選ぶときは、生後3ヶ月に対応している「子犬用」や「全年齢用」で、ボーロや液状タイプなどの柔らかく胃腸に負担のかからないおやつを選んであげましょう。
3ヶ月のトイプードルのおやつの量
1日に与えていいおやつの量は、3ヶ月のトイプードルが1日に必要な摂取カロリーの10%程度です。
カロリー計算が苦手な人は、おやつのパッケージに記載されている体重ごとの1日の給与量を目安にしましょう。
あまりおやつを与えすぎてしまうと、おやつでお腹がいっぱいになってご飯が食べられなくなってしまったり、栄養バランスが偏ってしまうため、与えすぎには注意が必要です。
その他、トイプードルの食事管理については【トイプードル用ドッグフードはどう選ぶ?必要栄養素など】をご確認ください。
その他の3ヶ月のトイプードルの生活で気をつけたいこと

3ヶ月のトイプードルの生活では、多重管理や遊ぶ時間、食事やおやつの選び方や与える量など、たくさん気をつけることがありますが、他にも生活で気をつけたいことがあります。
激しい運動は避ける
3ヶ月のトイプードルの生活で気をつけたいことは、お散歩に出られるようになっても激しい運動は避けることです。
体がしっかりできる成犬になるまでは、股関節や骨格の形成に影響を及ぼしてしまう可能性があるため、お散歩中は走らせずに歩く程度にしてください。
また、3ヶ月のトイプードルのお散歩の時間は1回20~30分が目安ですが、お散歩が終わった後に疲れている様子が見られたら、少し時間を短くするなど調整してあげましょう。
睡眠の邪魔をしない
3ヶ月のトイプードルの生活で気をつけることは、睡眠の邪魔をしないことです。
3ヶ月のトイプードルは、1日のうちに最低でも17時間の睡眠が必要です。睡眠時間に個体差はありますが、平均して20時間は寝ているため、睡眠中は邪魔をしないように注意してください。
睡眠中は成長ホルモンを分泌したり、ストレスをリセットする、体力を回復する、覚えたことを整理するなど様々なことが行われています。
睡眠不足は成長の妨げとなるだけでなく、ストレスを抱えやすくなったり免疫力が低下して体調を崩す原因にもなるため、安心して眠れるようにしてあげましょう、
また、飼い主さんが一緒にいると眠らずに起きていようとする子もいるため、少し遊んで適度に疲れたところで、別の部屋などで寝かせてあげるようにしてください。
低血糖症に注意する
2ヶ月~3ヶ月のトイプードルの生活では低血糖症に注意してあげなければいけません。
低血糖症は必要な栄養が体に行き渡らないことで起こりますが、放っておくと命に係わることもあり、とても危険な状態です。
<低血糖症になる原因の一例>
- ご飯を食べない
- ご飯の回数が少ない
- ご飯の量が足りていない
- 栄養バランスの偏り
- 下痢や嘔吐などの吸収不全
- 門脈シャントなどの内臓疾患
- 低体温(消化機能の停止)
- ストレスなど
3ヶ月のトイプードルに以下のような症状が見られたときは低血糖症の疑いがあるため、すぐに動物病院を受診してください。
低血糖症の主な症状
元気がなくなる / 食欲がなくなる / ふらつきが見られる / ぐったりする / ぼんやりする / 力が入らず立ち上がれない / 呼吸困難 / 徐脈 / 低体温 / 全身性のけいれん / 昏睡
3ヶ月のトイプードルの生活をより良いものにしてあげよう

今回は、3ヶ月のトイプードルの生活で気をつけたいことをご紹介しました。
成長期であるトイプードルにとって、食事はもちろん、遊ぶ時間や体重管理など、生活の中で気をつけてあげることはたくさんあります。
もちろん相手は命ある生きもののため、思うようにいかないこともあるでしょう。
そんな時は、一人で悩まずに獣医師や犬の専門家に相談してアドバイスをもらうといいですよ!
元気で健やかに成長してもらうためにも、3ヶ月のトイプードルの生活をより良いものにしてあげましょう。
なお、トイプードルのしつけについては【トイプードルのしつけで大切なことは?】をご確認ください。

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うちのトイプー記事作成担当。ペットフーディスト、動物介護士、ペット看護士、ペットセラピスト、トリマー・ペットスタイリスト、JKC愛犬飼育管理士の資格を保有。虹組愛犬の介護をきっかけに犬の健康や介護の在り方について考えるようになり、わんこのスペシャリストを目指して日々勉強中。17歳のMダックスと16歳のチワックスと暮らす。

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。