- トイプードル
- 犬のケア方法
- うちのトイプーSOS
2ヶ月のトイプードルをお迎えしたら、お迎えした喜びと同時に、どうお世話すればいいかわからない不安が入り交ざった感情になるのではないでしょうか。
2ヶ月という時期は全てにおいてとても重要なライフステージで、どんなトイプードルに成長するかは飼い主さん次第です。
今回は、これからトイプードルをお迎えしようと思っている人やお迎えしたばかりの飼い主さんのために、2ヶ月のトイプードルで気をつけたいことをご紹介します。

<トイ・プードル子犬にはトッピングがおすすめ!「うちのトイプー」500円モニター実施中>
Index
2ヶ月のトイプードルはご飯や遊ぶ時間、噛み癖に注意が必要!

2ヶ月のトイプードルは成長期の真っ只中です。
そのため、ご飯の量や回数、遊ぶ時間などを飼い主さんが適切に管理してあげる必要があります。
また、生まれて間もなく何もわからない状態なので、甘噛みや本気噛みすることもあります。
2ヶ月という学習能力が高い時期に、やっていいこと悪いことをきちんと教えてあげなければ、噛み癖がついてしまうこともあるため注意しましょう。
なお、子犬の噛み癖対処法については【子犬の噛み癖の原因や対策、しつけ方法】をご確認ください。
2ヶ月のトイプードルの適切な体重は800g~1.5kg程度

2ヶ月のトイプードルの適切な体重は、成犬時の体重によって異なります。
■2ヶ月のトイプードルの適切な体重の目安
成犬時の体重 | 2.5kg | 3.0kg | 4.0kg | 5.0kg |
適切な体重 | 800g | 1.0kg | 1.3kg | 1.5kg |
成犬時の体重の算出方法
2ヶ月のトイプードルの体重×3
もちろんトイプードルの個体によっても異なるため、小さなトイプードルであれば500g、大きなトイプードルであれば1.5kg以上ということもあるため、上記体重はあくまで目安として考えてください。
2ヶ月のトイプードルの体重を適切に保つ重要性
中には、大きくなって欲しくないからと2ヶ月のトイプードルのご飯の量を少なくしている飼い主さんがいたり、無責任なペットショップの店員から「ご飯の量を減らせば大きくならない」と言われることもあります。
しかし、2ヶ月のトイプードルがどの位の大きさになるかは遺伝子によって決まっているため、ご飯の量を少なくしても何の意味もないどころか、様々な悪影響をもたらします。
■2ヶ月のトイプードルの食事量(体重)が少ないことで考えられるリスク
・免疫力の低下 ・肝臓機能の低下 ・感染症にかかりやすくなる ・病気になってもなかなか治らない ・低血糖症になる危険性がある ・身体の発育が健全に行われない ・栄養不足で脱臼や骨折りスクが高まる
2ヶ月のトイプードルは成犬のトイプードルに比べて筋肉量が少ないのはもちろん、体内の水分量が多いため、多少であればぽっちゃりしているように見えても問題はありません。
お迎えした時の体重が適切とは限らないので注意
2ヶ月のトイプードルをお迎えした場合、悪質なペットショップやブリーダーではトイプードルを小さく見せるために、わざとご飯の量を少なく与えていることもあります。
2ヶ月のトイプードルをお迎えしたら、まずは体を触って適切な体型であるか確認してあげなければいけません。
あばら骨や背骨、腰の骨が簡単に感じられるようであれば痩せすぎです。
自分で2ヶ月のトイプードルの体型の判断が難しい場合は、獣医師に確認してもらいましょう。
ご飯の量や回数にも配慮してあげるのも健康管理の一環
2ヶ月のトイプードルのご飯の量や、ご飯を与える回数も考えてあげることが大切です。
2ヶ月のトイプードルのご飯の量
2ヶ月のトイプードルは子犬用の総合栄養食を選んであげることはもちろんですが、与える量は多すぎても少なすぎても体調を崩す原因になります。
ドッグフードのパッケージには体重ごとの1日の給与目安量が記載されているため、それを1日数回に分けて与えてあげなければいけません。
この時に注意したいのが、ドッグフードのパッケージに記載されているのはあくまでも平均体型の場合の給与量であるということです。
2ヶ月のトイプードルの体重が適切でなかった場合、摂取カロリーが多すぎたり少なすぎたりするため、体型にあった適切な体重であるかを知っておくことは大切なことなのです。
また、2ヶ月のトイプードルは日々成長するため成長に合わせてご飯の量を調整してあげることも大切です。
2ヶ月のトイプードルの便も目安に!
・便が柔らかくて掴めない:ご飯の量が多い可能性がある
・便が硬くてコロコロしている:ご飯や水分量が少ない可能性がある

<トイ・プードル子犬にはトッピングがおすすめ!「うちのトイプー」500円モニター実施中>
2ヶ月のトイプードルのご飯を与える回数
2ヶ月のトイプードルのご飯を与える回数は、1日に3~5回です。
2ヶ月と言えば、体は成長途中で内臓機能も消化器官も未発達な状態で、一度に多くの量を与えてしまうと食べきれないのはもちろん、頑張って食べても消化不良を起こして下痢や嘔吐の原因にもなりかねません。
また、1日1回や1日2回では空腹の時間が長すぎてストレスを感じてしまいます。
2ヶ月のトイプードルにご飯を与える時は、少量ずつ3~5回に分けて与えてあげましょう。
おやつの種類や量を考慮することも忘れない
2ヶ月のトイプードルはトイレのしつけや噛み癖のしつけなどでおやつを使用したり、遊ぶ時間におやつを与えることもあるでしょう。
2ヶ月のトイプードルは胃腸も消化管も未発達で、硬すぎるおやつは胃腸を傷つけてしまったり消化不良の原因となるため、おやつを与える時は2ヶ月の子犬に対応している幼犬用の柔らかいおやつを選ぶ必要があります。
また、2ヶ月のトイプードルは成長のために栄養を必要とする時期です。
おやつばかり与えていると栄養バランスが崩れるほか、必要な栄養が摂取できないといったことになってしまうため、おやつを与える時は1日に数g程度に留めておかなければいけません。
- ドッグフードもおやつの代わりになる
トイレのしつけや噛み癖のしつけなど、2ヶ月のトイプードルのしつけでご褒美を使いたい場合、無理におやつを与える必要はありません。
普段食べているドッグフードでも十分おやつの代わりになるため、しつけのように何度もおやつを与えたいシーンではドッグフードのほうがおすすめです。
その他、トイプードルの食事管理については【トイプードル用ドッグフードはどう選ぶ?必要栄養素など】をご確認ください。
2ヶ月のトイプードルの遊ぶ時間目安は1回10~15分程度

2ヶ月のトイプードルの遊ぶ時間の目安は1回10~15分程度、1日に3~4回遊ぶ時間を作ってあげましょう。
子犬は元気いっぱいに見えますが、体力はまだそこまでついていません。
飼い主さんと遊べることが嬉しくて張り切りすぎてしまいます。
そのため、遊ぶ時間が長すぎると体調を崩してしまったり、疲れてご飯も食べずに眠り続けてしまうといったことがあるため注意してください。
また、遊ぶ時間が短すぎても十分に運動ができていなくてストレスとなり、吠えるようになってしまうため、遊ぶ時間は多すぎず少なすぎずを心がけてあげる必要があります。
もちろん体力には個体差があり、10分で疲れてしまうトイプードルもいれば、30分は遊べるトイプードルいるため、遊ぶ時間が終わったあとの様子を確認することも大切です。
遊ぶ時間のポイント
4ヶ月になるまでは多くても1回30分以内に留めておく
2ヶ月のトイプードルで行いたいしつけはトイレと噛み癖

2ヶ月のトイプードルをお迎えしたら、すぐに始めたいしつけが「トイレのしつけ」と「噛み癖のしつけ」です。
噛み癖は多くのトイプードルの飼い主さんが頭を悩ませているため、子犬の時期にしつけておきましょう。
トイレのしつけについて
2ヶ月のトイプードルにとって、トイレが何であるかはわかりません。
お迎えしてすぐにトイレの場所を教えてあげなければ、あちこちでトイレをすることになります。
トイレのしつけは難しいものではなく、もともと賢いトイプードルは覚えてくれるのも早いので、学習能力の高い2ヶ月のうちから始めましょう。
トイレのしつけをするときの注意点
・トイレに失敗しても絶対に叱らない ・トイレ以外の場所で排泄したら無言ですぐに片付ける ・トイレができたら褒める
噛み癖のしつけについて
2ヶ月のトイプードルは甘噛みをします。2ヶ月では噛む力が弱く、甘噛みされても痛みは感じないでしょう。
甘噛みは子犬の成長やストレス発散に必要な行為ではありますが、放っておくことで噛み癖となってしまうことがあるため、噛んでいいものと噛んではいけないものを教えてあげる必要があります。
<甘噛みをする理由>
- 甘噛みすることでどんな感触なのか学んでいる
- 好奇心
- コミュニケーションをとるため
- おもちゃに見える
- 甘噛みすれば飼い主さんがかまってくれると思っている
2ヶ月では噛む力が弱くケガをすることもありませんが、噛み癖がついたまま成犬になると飼い主さんがケガをしたり、誰か他の人をケガさせてしまう恐れもあるため、噛み癖は早めに直しておきましょう。
噛み癖のしつけをする時の注意点
・体罰は絶対に与えない
・食事を抜くなどのことはしない
・噛み癖のしつけの方法を家族で統一する
2ヶ月のトイプードルはできるだけ留守番させないで!
2ヶ月のトイプードルに留守番のしつけをしたいと考える飼い主さんもいるでしょう。しかし、2ヶ月のトイプードルはできるだけ留守番させないようにしてください。
2ヶ月のトイプードルにも留守番はできないことはありませんが、ご飯の回数やトイレの回数が多いだけでなく、精神的にも身体的にもストレスを感じやすい時期で、体調も崩しやすいです。
また、トイプードルに限らず、2ヶ月という時期は社会化を学ぶための大切な時期であり、2ヶ月の時期に留守番が多い犬はその後に問題行動が見られることが多いとされています。
そのため、できるだけ2ヶ月のトイプードルが一人で留守番するようなことは避けてあげなければいけません。
2ヶ月のトイプードルをどうしても一人で留守番させる場合は、5分や10分といった短時間から始めて一人になることを慣れさせ、2時間以上留守番させる必要があるときは、動物病院やペットホテル、ペットシッターなどにお願いするようにしてください。

<トイ・プードル子犬にはトッピングがおすすめ!「うちのトイプー」500円モニター実施中>
その他の2ヶ月のトイプードルの健康管理で気をつけたいこと

これまで、2ヶ月のトイプードルの体重や食事、遊ぶ時間やしつけなどをご紹介しましたが、他にも元気で健やかに成長してもらうためにも気をつけてあげたいことがあります。
低血糖症に注意!
2ヶ月のトイプードルに限らず、3ヶ月位までの子犬に多いのが低血糖症です。低血糖症になる原因は栄養が十分に取れていないことが挙げられます。
<低血糖症になる原因の一例>
- 食欲低下によって食べない
- 食事の回数が少ない
- ご飯の量が足りない
- 不適切なフードの使用
- 下痢・嘔吐などの吸収不全
- 門脈シャントなどの内臓疾患
- 低体温(消化機能の停止)
- ストレスなど
低血糖症の主な症状
元気がなくなる / 食欲がなくなる / ふらつきが見られる / ぐったりする / ぼんやりする / 力が入らず立ち上がれない / 呼吸困難 / 徐脈 / 低体温 / 全身性のけいれん / 昏睡
低血糖症状が長時間続くと命を落とすこともあるため、2ヶ月のトイプードルに上記の症状が見られた場合はすぐに動物病院を受診してください。
2ヶ月のトイプードルの睡眠を邪魔しない
2ヶ月のトイプードルは、とにかくよく眠ります。最低でも17時間は睡眠が必要な時期のため、睡眠中は邪魔をしないようにすることが大切です。
子犬の睡眠は成長ホルモンを分泌したり、ストレスをリセットする時間です。睡眠不足は成長の妨げとなるだけでなく、ストレスを抱えやすくなったり体調を崩す原因にもなります。
寝すぎていることで心配になる飼い主さんも少なくありませんが、気持ち良さそうに寝ている時はそっと見守ってあげましょう。
汚れてもシャンプーは避ける
2ヶ月のトイプードルは免疫力が弱く体力もないことから、汚れてしまっても部分的に洗うか、水の要らないシャンプーで拭く程度にとどめておきましょう。
1回目のワクチン接種の1~2週間後からシャンプーは可能になりますが、いきなり全身のシャンプーは体にかかる負担が大きくておすすめできません。
4ヶ月になるまでは部分的にシャンプーするようにしてください。
気になることがあれば獣医師に相談する
2ヶ月のトイプードルは体調を崩しやすいです。免疫力が弱いことから、感染症を患うリスクも高くなっています。
下痢や嘔吐が見られた時や、何か気になることがあった時は、例え元気であっても自己判断せずに獣医師に相談してください。
2ヶ月のトイプードルが健やかに成長するためのサポートをしてあげよう

今回は、2ヶ月のトイプードルで気をつけたいことをご紹介しました。
お迎えしたばかりではわからないことも多く、誰に相談すればいいかすらわからないでしょう。
トイプードルにとって2ヶ月という時期はとても大切な時期です。元気で健やかに成長してもらうためにも、正しい知識を持ってお世話してあげることが大切です。
また、2ヶ月のトイプードルをお世話する上でわからないことがあれば、獣医師やドッグトレーナーなど、専門家に相談してくださいね。
なお、トイプードルのしつけについては【トイプードルのしつけで大切なことは?】をご確認ください。

<トイ・プードル子犬にはトッピングがおすすめ!「うちのトイプー」500円モニター実施中>

うちのトイプー記事作成担当。ペットフーディスト、動物介護士、ペット看護士、ペットセラピスト、トリマー・ペットスタイリスト、JKC愛犬飼育管理士の資格を保有。虹組愛犬の介護をきっかけに犬の健康や介護の在り方について考えるようになり、わんこのスペシャリストを目指して日々勉強中。17歳のMダックスと16歳のチワックスと暮らす。

うちのトイプー開発責任者。犬の管理栄養士、愛玩動物救命士、ペット看護士資格、ペット介護士資格、ペットセラピスト資格、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー、その他上級食育士、アレルギー対応食アドバイザーなど、数多くの資格を保有。過去にドッグトレーナーとして働き、現在は愛犬ゴールデンレトリバー、ドーベルマン(元保護犬)、ボルゾイ、ボーダーコリー、愛猫3匹と暮らす。愛犬バーニーズマウンテンドッグの腫瘍発覚後から、長年の間犬の生物学を学ぶ。